中国メディアの参考消息は9日、スペインについて「今年上半期の中国からの観光客数が前年同期比420％増加し、歓呼している」とする記事を掲載した。

記事がスペイン紙エル・パイスの報道として伝えたところによると、スペインでアジア市場は3桁成長を継続した。スペイン観光推進局によると、今年上半期の中国からの観光客数は前年同期比420％増加し、消費額は同592％増加した。もう一つの前向きなデータは、今年上半期の入国者数が55％増加し、消費額が60％増加した米国人からもたらされた。

エクトル・ゴメス産業・商業・観光相によると、主に中国からの観光客を中心としたアジア市場の回復は、スペインの観光業界にとって朗報だ。「観光客は、今年は夏季の増加によりコロナ禍前の80％にまで回復し、来年はスペインにとって非常に重要なこの市場が完全に固まる1年になることは間違いない」という。

現在、中国人観光客の入国に制限はなく、中国当局は帰国時に抗原検査のみを義務付けている。さらに、スペインは再び、中国の団体旅行先として「承認された目的地ステータス（ADS）」を有する国となった。

スペインに観光客を送り込んでいる他のアジアの主要2カ国も、今年上半期に大きな成長を遂げた。前年同期と比較して、韓国からの観光客数は258．4％増加し、消費額は215％増加した。日本も入国者数200％増、消費額134％増という高成長を示した。（翻訳・編集/柳川）