中国の有名観光地・西湖を訪れた外国人観光客が、現地で販売されているミネラルウオーターの価格に不満を漏らし、物議を醸している。

中国の映像メディア・沸点視頻によると、先日、浙江省杭州市の西湖を訪れた外国人観光客の男性が現地で動画を撮影した。男性はカメラに向かって流ちょうな中国語で「初めて鄭州に来ました、いや鄭州じゃない、杭州だ。ここの景色はとてもきれいでしょう。見てください。こんなに多くの人が写真を撮っています」と語りかけた。

一方で、ミネラルウオーターのペットボトルをカメラに見せながら、「しかし、1本6元（約120円）、1本6元だ！」とその値段の高さに不満をあらわに。男性が手にしていたメーカーのミネラルウオーターは、市街地では一般に2元（約40円）ほどで販売されているものだったという。

これについて、中国のネットユーザーからは「価格を偽って表記しているわけでも、買えと強要しているわけでもない。嫌なら買わなければいい」「外国の観光地だって同じだろう。嫌なら来るな」「金もないのに旅行なんてするからだ」との声が上がる一方で、「法外な値段を擁護するコメントが多いとは。中国人がニラ刈り（搾取されること）に遭うのも当然だな」「これはさすがに高すぎ。せいぜい3元だろう」「観光地の物価はマジで下げてほしい」との声も上がった。

このほか、「深センの『世界の窓』（テーマパーク）では1本10元（約200円）だった」「上海ディズニーランドでも10元だったけどこれについてはどう？」「観光地どころか映画館でもめちゃくちゃ高くて嫌になる」などの意見も書き込まれている。

物議を醸したことを受け、現地メディアが杭州市市場監督管理局に問い合わせたところ、担当者は「職員が観光地周辺をパトロールしている。日常的な監督の中で業者には誠実な経営、適正価格を付けるよう求めている」とする一方、「これ（ミネラルウオーターの価格）は政府が決めたり、指導したりする範囲にはなく、市場で調節されるもの。われわれも無理やりに価格を設定するわけにはいかない」と説明。「西湖の近くには水飲み場もあるので利用してほしい」と呼び掛けた。（翻訳・編集/北田）

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— 中国動画 (@RC00547555) August 10, 2023