2023年8月9日、韓国・毎日経済によると、米ニューヨークの地下鉄車内で韓国系女性らを暴行した黒人の少女が逮捕された。

記事によると、加害少女は16歳で、事件の2日後に自首した。被害者はネバダ州に住む韓国系女性で、アジア系の夫と幼い双子の娘とニューヨークへ向かう途中に事件に巻き込まれた。

当時、少女は友人2人と被害女性の向かいの席に座り楽しそうに話をしていたが、被害女性らの視線に気づくと笑い始め、「自分の国に帰れ！」などと暴言を吐いた。また、この様子を撮影していた他の乗客のもとに駆け寄り、暴行を加えた。被害女性はこの乗客を助けようとする過程で暴行され、髪の毛が抜ける、眼鏡が破損するなどの被害を受けたという。

周囲の乗客が止めに入ったが、少女の暴行は列車が次の駅に停車するまで続いた。現地警察は今回の事件を人種差別による嫌悪犯罪とみて加害少女を公開手配し、少女は事件の2日後に自首したという。

コロナ禍以降、ニューヨークの地下鉄ではアジア系に対する嫌悪犯罪が相次いでいる。ただ、被害女性は今回の事件について「黒人とアジア人の対立と考えないでほしい」とし、「アジア系は対立を避ける傾向があるとの考えから、幼い少女らが軽い犯罪の相手に選んだだけで、アジア系と黒人が互いに憎み合っているのではない」と強調したという。

この記事を見た韓国のネットユーザーからは「白人に『人種差別をするな』と騒ぎ立てるくせに、東洋人に対しては自分たちが人種差別をするのか」「アジア人をストレス発散の対象にするな」「黒人がなぜアジア人を嫌う？よりによってそんな幼い子どもまで…」「ちゃんとした教育を受けないとこうなる」「私も米国出張に行ったときたくさんの人種差別を受けた。本当に気分が悪かった」など怒りの声が上がっている。

また「すぐに顔を公開する警察の対応が最高だ。韓国も見習ってほしい」との声も見られた。（翻訳・編集/堂本）