台風5号（トクスリ）の影響で、中国の多くの地域で記録的な豪雨となり、深刻な水害や土砂災害が発生し、多くの死傷者が出たほか、大きな財産的損害も発生した。中国公安部は8日、7月28日以来、水害対策と救助活動を展開し、住民の命と財産の安全を守るべく、各地の公安機関が警察隊員延べ80万5000人を派遣したことを明らかにした。中国新聞網が伝えた。

また、公安部は被災地の公安機関に3300万元（約6億6000万円）相当の設備や物資を調達し、水害対策と救助活動を全力でサポートしてきた。

北京の公安機関は、各種水害対策と安全保障措置を全面的に強化するために警察隊員5万3000人を派遣した。また、警察用ヘリコプター5機を投入して、房山区や門頭溝区、昌平区などの被災地の重傷者や妊婦などを移送したほか、被災地25カ所に食品や薬品などの救援物資合わせて12．1トンを投下した。河北省の公安機関は、警察隊員を適切に動員し、涿州市などの被災地で身動きが取れなくなっている被災者を対象に、緊急救援や移送・避難といった活動を展開し、全力で支援を行った。（提供/人民網日本語版・編集/KN）