フィギュアスケーターの羽生結弦さんをめぐり、中国のあるファンが羽生さんの足跡を訪ねる「旅ガイド」をしたためている。以下はその概要。

京都、仙台に東京。羽生くんの足跡は至る所にある。私が日本で訪れた関連するスポットをスケートファンの皆さんに紹介したい。そして将来、羽生くんのファンと一緒に再び「羽生結弦を探す旅」に出掛けられたらと願う。

京都の晴明神社には安倍晴明公像、晴明井、それから銅の桃がある。現地の人によると、この桃は厄除けの桃なのだそうだ。羽生くんは2015年に神社を参拝していて絵馬もある。以来、晴明公は羽生くんとずっと一緒だ。

仙台市は日本の東北地方の宮城県に位置している。仙台は中国の文豪・魯迅先生が学んだ場所、そして羽生くんが育った場所だ。羽生くんは仙台の誇りであり、羽生ファンにとって仙台は何が何でも訪ねるべきところ。仙台駅には羽生くんのパネルがあり、私は駆け寄って写真をたくさん撮った。聞くところによるとパネルは等身大。羽生くんはびっくりするほどスリムだ。

そして観光スポットを結ぶバスで行くことができる瑞鳳殿では、羽生くんのサインが置かれているコーナーに絶対に行ってほしい。また、博物館・国際センター前で下車して数百メートル歩くと五色沼に到着だ。ここはフィギュアスケート発祥の地と伝えられている。

羽生くんは2014年のソチ五輪で金メダルを獲得、18年の平昌五輪で2連覇を果たした。国際センター駅で見ることができるのは羽生くんのチャンピオンを記念するモニュメントと手形だ。羽生くんの手が私より小さいのは意外だった。

アイスリンク仙台、七北田公園、七北田小学校、七北田中学校…泉区には羽生くんの成長における重要な場所がある。

七北田公園は観光ガイドブック「週末仙台」に登場する羽生くんの写真が撮影された場所だ。写真からは、羽生くんがフィギュアスケートを愛するように自身のふるさとを愛していることが分かる。アイスリンク仙台は羽生くんが4歳の時に滑り始めたリンクだ。滑走料金は1200円、観覧料金は200円。私は時間の関係で観覧チケットを買った。

羽生くんが進学した早稲田大学は東京にあり、訪れるには地下鉄が便利だ。私が行った時は地下鉄から大勢の学生が学校に向かっていた。羽生くんは高強度のトレーニングをこなす上、勉強もすごかったのだ。

私が日本から帰国した日の夜、日本時間の午後11時11分に羽生くんは結婚を発表した。ニュースを見て抱いたのは表現しがたい感情だ。みんなが口にした「集団失恋」とまでは言えない。「羽生くんにはよりどころがある」という気持ちだ。これこそ無数のスケートファンの願いだと思うし、お相手が羽生くんのことをずっと見守り続けることを願っている。羽生くん、ありがとう！（翻訳・編集/野谷）