「スマート工場」が好調な勢いで成長―中国

人民網日本語版    2023年8月28日(月) 19時30分

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中国で「スマート工場」が好調な勢いで成長している。写真はテスラ車。

北京市では、小米(シャオミ)スマート工場は24時間連続で作業しており、人が干渉しなくても機械が自ら生産に協力し、自ら品質管理を行っている。上海市では、テスラのギガファクトリーは空き地から完成まで1年もかからず、今やプロセス全体の自動化生産が可能になった。山東省青島市では、ハイアール中独冷蔵庫相互接続工場はインターネットを通じ「パーソナライズ」サービスを提供し、人工知能(AI)によりインテリアデザインを行っている。これらは目下人々が熱心に議論しているスマート工場だ。人民日報海外版が伝えた。

スマート製造技術によってエンパワーメントされた新型工場が成長している最中だ。今年に入り中国製造企業の改造・高度化の需要が持続的に引き出され、製造業のスマートトランスフォーメーションが好調な成長の勢いを保ち、多くのイノベーションの注目点が現れている。

スマート工場に足を踏み入れるとテクノロジー感が押し寄せる。北京市を例にすると、中関村昌平園の福田康明斯(カミンズ)エンジン工場では、毎日600台以上のエンジンが生産されているが、作業員の姿はめったに見られない。中関村順義園の理想汽車北京工場では、ロボットとAI設備が人の代わりに品質検査を行っている。昌平区南口の三一重工産業パークでは、1台の杭打ち機が生産期間を1カ月から1週間に短縮した。

「各地で現在まで建設されたデジタル化作業場およびスマート工場は8000カ所近くに上る」。中国工業・情報化部報道官で、運営モニタリング協調局局長の陶青(タオ・チン)氏は、「うち2500カ所以上はスマート製造能力成熟度が2級以上に達し、デジタルトランスフォーメーションをほぼ完了している。209カ所はスマート化高度化を模索し、世界トップレベルのスマート製造モデル工場になっている」と述べた。

工業・情報化部のデータによると、これらのモデル工場はトランスフォーメーションにより製品の研究開発期間を平均で20.7%短縮し、生産効率を平均34.8%高め、製品不良率を平均27.4%下げ、炭素排出量を平均21.2%減らした。

中国はどのような現代製造業を必要としているか。スマート工場は尽きることのない新シーン、新プラン、新モデルにより、全く新しい答えを示した。

例えば北京市経済技術開発区では2022年末現在、15カ所のデジタル化作業場と16カ所のスマート工場が完成している。三一智造、三元食品、京東方、紅星などの企業が次々とスマート工場を建設した。生産プロセス全体で人を必要とせず、消灯後も生産作業を行える。このような「ダークファクトリー」では一連の先進技術により、消灯後に無人作業をしても生産の質を保証できる上、効率も大幅に上がった。

業界関係者によると、新型製造モデルはすでにコンセプトから実用化に向かっている。工業・情報化部のデータによると、今年5月末現在で重点工業企業重要工程デジタル制御率が59.4%に達しており、累計で計1700カ所以上の業界発展を牽引するデジタル化作業場およびスマート工場が育成されている。中国全土の地域・業界で一定の影響力を持つインダストリアルインターネットプラットフォームは240以上で、重点プラットフォームの設備接続数は8900万台(セット)以上。新応用、新シーン、新業態が次々と誕生している。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

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