中国初の1万トン級グリーン水素モデルプロジェクトが稼働開始―新疆

CRI online    2023年8月31日(木) 15時20分

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新疆ウイグル自治区で30日、中国初の1万トン級太陽光発電グリーン水素モデルプロジェクトが操業を開始しました。

新疆ウイグル自治区で30日、中国初の1万トン級太陽光発電グリーン水素モデルプロジェクトが操業を開始しました。中国におけるグリーン水素の大規模生産の始まりです。 

グリーン水素とは太陽光や風力などの再生可能エネルギーで発電した電力により、水を電気分解して製造する水素のことで、生産過程で二酸化炭素などの温室効果ガスはほとんど発生しません。今回稼働を開始したプロジェクトは新疆の豊富な太陽光資源を利用して発電し、直接に水素を製造するもので、年産能力は約2万トンに達します。製造されるグリーン水素は、これまで新疆のクチャ(庫車)にある中国石油化工集団(シノペック)傘下の塔河精製化学で天然ガスから製造される水素に代わって、石油製品をつくる時の原材料となり、石油精製のグリーン化に貢献するとのことです。

グリーン水素製造産業の川上には太陽光発電や風力発電などの新エネルギー産業があり、川下には化学工業などの産業の活用があります。中国は再生可能資源が豊富で、グリーン水素製造には大きな潜在性があります。川下の化学工業の炭素排出量は工業分野の総排出量の20%を占めているため、グリーン水素の応用には明るい将来性があります。また、化学工業におけるアンモニアとメタノールの合成を例にするだけでも、年間約2000万トンの水素を必要としています。これらをすべてグリーン水素に置き換えれば、4000億元級の大規模市場になり、6億キロワットの電力を使う水素エネルギー製造設備の需要が発生します。これらの化学製品が輸出産業のサプライチェーンの一環になればグリーン競争力が増し、欧州連合(EU)などで実施される国境炭素税の壁にも効果的に対応することができることから、グリーン水素産業には大きなチャンスがあると見られています。(提供/CRI

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