うつろな目のライオンにぐるぐる回り続けるトラ…韓国の動物園の動物たちがかわいそうだと物議

Record Korea    2023年9月3日(日) 12時30分

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1日、韓国・聯合ニュースは「ガラスの壁の中に閉じ込められたライオン、屋内動物園が物議」と題したルポ記事を掲載した。

2023年9月1日、韓国・聯合ニュースは「ガラスの壁の中に閉じ込められたライオン、屋内動物園が物議」と題したルポ記事を掲載した。

記者は先月30日、京畿(キョンギ)道・富川(プチョン)のテーマパーク内にある屋内動物園を訪問し、その時の様子を詳しく伝えている。ツキノワグマ、ホワイトタイガー、ホワイトライオン、アライグマ、ヤマアラシなどが飼育されているが、ガラスの壁の向こうにいる動物たちはいずれも無気力そうに見え、常同行動を取っている状況だという。常同行動とは「動物が極度のストレスを受けた時、外から見ると無意味に見える行動を繰り返すこと」を指す。

ツキノワグマは3~4歳の個体が2頭おり、観覧客が近くに来るたび餌やり体験のためにガラスに開けられている穴に口を寄せ、我先に食べようと鳴き声をあげたりケンカすることがある。ガラスの前に張り付き行ったり来たりを繰り返したり、頭を左右に揺すったりする様子も観察された。観覧客はかわいらしい愛嬌(あいきょう)だと思って喜んでいるが、これらは「常同行動」だと記事は指摘している。

観覧客に一番人気のホワイトタイガーも同様に、ガラスの壁の前にぴったりくっつき、左右を行ったり来たりをひたすら繰り返しているという。観覧客は最初こそ「大きい」「カッコいい」など歓声を上げるが、ホワイトタイガーの様子がおかしいことに気付き「トラがかわいそう」と口にするという。オスとメスの2頭が飼育されているホワイトライオンも、ぐったりと横になったままぴくりとも動かず、目を開けていても宙を見つめている様子で、観覧客が餌をやっても反応がないことがあるという。

2018年にオープンしたこの屋内動物園は、約1600坪の敷地で約180種の動物を飼育している。クマ、トラ、ライオンなど猛獣の展示場は40~50坪前後で野性動物の活動量に比べると狭く、「屋内での飼育は非倫理的だ」との指摘が数年前から上がっている。富川市や動物園にも「動物がかわいそう」「広い場所に移してあげて」という意見が多く寄せられているという。市関係者は「定期的に管理状況を確認しており、意見があった場合は現地に行くようにしているが、最近はこうした声が寄せられることが増えた」「管理・監督を徹底しているが、現行法の違反ではないため、それ以外にできることがない」と話している。

こうした状況に、動物愛護団体からも批判が相次いでいる。「動物自由連帯」は2019年から定期的にこの動物園の飼育状況をチェックしており、今年の初めにも活動家らが園を訪れたが、環境エンリッチメント不足など、問題点として指摘し続けてきた部分が全く改善されていなかったと指摘している。獣医学博士のイ・ヘウォン氏(動物自由連帯・韓国動物福祉研究所長)は「動物たち全般に常同行動が観察され、無気力に陥っている様子も見て取れる。動物たちが過ごす空間が狭すぎて運動量が十分でないのが問題だ」と指摘。屋外放飼場のない屋内動物園は存続すべきではないと主張している。

動物園側は、動物がストレスを感じている可能性、一部に常同行動が見られることを認識しながらも「可能な範囲内で最善を尽くして管理している」との立場だ。動物園関係者は「改正動物園管理法が12月に施行されるが、新たに提示される基準に合わせることが不可能であれば、動物たちを寄贈するなども検討する予定だとしている。

改正された「動物園および水族館管理に関する法律」は12月14日から施行される。動物園・水族館の運営は登録制から許可制となり、動物ごとに的確な飼育基準が定められる。既存の園には新基準に合わせて施設を改善するまで5年の猶予が与えられる。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「今すぐここから救出して、韓国で唯一、動物を守ってくれる動物園に移してやるべきだ」「自然に戻してやるか、自然と変わらない環境を提供してやるべきだ」「ガラスの監獄に閉じ込めるなんて動物虐待だ」「こんな屋内動物園は韓国にいくつあるんだろう。大きな肉食動物を狭い空間に閉じ込めても違法行為ではないことに驚がくする。国際的にも恥ずべき状況だよ」「動物を利用した金もうけにすぎない動物園は閉鎖すべき」「犬や猫だってこんな飼い方をしない」など、怒りの声が殺到している。

「ライオンが痩せこけて汚くて、なんてひどい飼育状況なのか、どこかに通報しようかと思ったほどだった」「やっと記事になった。ここは動物園なんかじゃない、監獄レベルだよ。人間は残酷だ」など、実際に園に行ってショックを受けたというコメントも見られた。(翻訳・編集/麻江)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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