ギャグか? 上海市内の日本料理店が「放射能防護料理」を売り出し

Record China    2023年9月3日(日) 20時40分

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中国国内の日本料理店は、福島で8月24日に処理水の海洋放出が始まったことで打撃を受けている。上海市内のある日本料理店が「放射能防御料理」を売り出したことで、注目を集めた。

中国国内の日本料理店は、福島で8月24日に処理水の海洋放出が始まったことで、打撃を受けている。中国当局が日本産の海産物の輸入を認めなくなったこと以外にも、日本に対する反発などでも客足が遠のく現象が広く発生しているからだ。中国メディアの澎湃新聞によると、上海市内のある日本料理店が「放射能防御料理」を売り出したことで、注目を集めた。

同料理店は8月24日に、トマト、枝豆、ほうれん草などを使った「放射能防護料理」をサイトに掲載した。各メニューには「放射線による皮膚の損傷を低減」「鉄やマグネシウムなどの微量元素が放射線から防護する代謝を促進」「カリウムを含む小皿で、免疫力がつく」「細胞の成長を促進する欧州産の牛肉」などの説明が添えられた。

同料理店の店員は、「日本で“汚染水”が海に排出されたので、店では日本関連のものは使わないことになりました。食材はすべて中国国内産です」と説明した。提供する商品の「放射能防護」の効能については「科学的な根拠は特にありません。料理長が資料やレシピ集を調べたり、栄養士に相談して工夫しました。こういう時ですから、皆さんには体によいものを多目に食べていただきたいですからね」と説明した。

同料理店の「放射能防護料理」は掲載直後に大きな注目を集めた。閲覧数は瞬く間に9000万を超え、上海市関連で検索数がトップになった。

ただし閲覧者の多くは、「放射能防護料理」を疑問視した。「こんなもの、家で食べられるじゃないか。どうしてわざわざ、日本料理店で食べねばならないのか」「ボッタクリだ」というコメントも寄せられた。

澎湃新聞によると、店側は8月26日午前までに、「放射能防護料理」をサイト上から削除した。澎湃新聞は「日本料理店の危機感は理解できる」と同情した上で「このようなギャグで客を呼び込もうとするのは、本末転倒ではないのか」と批判した。(翻訳・編集/如月隼人

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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