<バスケ>中国がなくしたものを日本は身につけた―中国メディア

Record China    2023年9月4日(月) 22時0分

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中国のポータルサイト・捜狐に3日、「バスケットボール中国代表がなくしたものを、日本チームは身につけた」と題する記事が掲載された。

中国のポータルサイト・捜狐に3日、「バスケットボール中国代表がなくしたものを、日本チームは身につけた」と題する記事が掲載された。

現在開催中のFIBAバスケットボールワールドカップ(W杯)2023で、日本はフィンランド、ベネズエラ、カーボベルデに勝利し3勝2敗の成績でアジア1位に。自力では48年ぶりとなる五輪出場を決めた。一方、中国は最終のフィリピン戦にも大差で敗れ、1勝4敗で五輪出場権を逃した。

記事は冒頭、「中国がW杯で“負け慣れ”した時、ファンたちも『われわれはパリ五輪には行けない』あるいは『われわれは五輪には全く見合わない』と悟った。しかし、その瞬間が実際に来た時、特にフィリピンを相手に大敗を喫した時は心が痛むのを避けられなかった。日本が熱血漫画のようなパフォーマンスを見せた後ではなおさらだった」と述べた。

その上で、「ホスト国としての地の利があったことはもちろんだが、大逆転でつかんだ2勝は日本のバスケットボールのスタイルを存分に見せつけるものとなった。日本男子は日本女子に続いて、アジアで最も特徴的なチームになった。一方で、中国はどうだろうか。中国の特徴はどこへ消えてしまったのか」と疑問を投げ掛けた。

記事は、8月31日のベネズエラ戦について「日本が第4クォーターで依然として15点をリードされていた時、中国の多くのファンは『決まった』と思った。中国のファンにはベネズエラの強さは2016年のリオデジャネイロ五輪、19年のW杯で身に染みていた。このチームはアジアの国を相手にいつも驚くべき力を発揮する。しかし、日本はわずか6分間に15点差をひっくり返してしまった」とした。

そして、「日本はいつも反撃の中で空いたスペースを見つけ出すことができ、選手たちもそのチャンスを確実に生かした。日本バスケットの粘り強さが現れたこうした細かい部分には感嘆させられる」とし、「フィンランド戦もベネズエラ戦も、極限からの逆転勝利であり、日本男子バスケチームの勝利が偶然でないことを示している」と評した。

記事は、「速さは日本の最大の特長だ。しかし、日本の速さは選手個人のスピードだけではない。攻守の切り替えの速さこそが突出している」と指摘。「日本は4試合中、オーストラリア戦を除く3試合で速攻の得点が相手を上回っていた。攻守切り替えからのフリーの3ポイントは日本の最大のストロングポイントであり、強力な得点源だ」と解説した。

また、「日本男子チームのスタイルの変化を探求すると、日本女子チームの姿がちらつく。ディフェンス主導、攻守の切り替え、3ポイントだ。実際、男子チームの改造に成功したのは日本女子代表を率いていたトム・ホーバス氏だ。東京五輪で女子代表を準優勝に導いた彼の男子チームの作り方は同じだった」とし、「一番の考えは自分を信じること。日本で20年以上生活してきた彼は、日本人選手の問題は技術やフィジカルよりもメンタルだと考えてきた」と説明。ホーバス氏の「迷っているならベンチだ。だから試合に出る時にはもう迷っていない。コートに入ったら(シュートを)打つしかない」という言葉を紹介した。

そして、「全体的な実力が劣るアジアにおいて、日本のスタイルは最も鮮明だ。3ポイントを重視することでパリ五輪の出場権を獲得した。今、中国男子チームは世界のバスケットボール界で最も特徴のないチームの一つだ。われわれの機敏さや試合を通じて追い込む戦術、安定したシュート能力はいずれもCBA(中国リーグ)のぬるま湯の中で散っていった」とし、「郭艾倫(グオ・アイルン。中国のプロ選手)の言う通り、中国のユース世代は改めてシュート練習を重視しなければならないかもしれない。基本的な技術がなければ、われわれはただ負け慣れていくだけなのだ」と結んだ。(翻訳・編集/北田

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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