日本アニメのコスプレに危機!? 中国の「治安管理処罰法」改正案が物議―香港メディア

Record China    2023年9月6日(水) 21時0分

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香港メディアの星島頭条は、中国の新たな法律が「中華民族の感情を傷つける服装」を禁止することで、中国国内でコスプレが危機に瀕する可能性があると報じた。

香港メディアの星島頭条は、中国の新たな法律が「中華民族の感情を傷つける服装」を禁止することで、中国国内でコスプレが危機に瀕する可能性があると報じた。

東京電力福島第一原発の処理水海洋放出が中国本土で大きな不満を引き起こす中、中国当局は「治安管理処罰法」の修正草案を作成し、人々に公共の場所で「中華民族の感情を傷つける服装」を禁止しようとしており、日本アニメのコスプレや和服が好きな人からは影響を懸念する声が出ている。

記事によると、同法の修正草案は先月末に審議され、9月末に一般大衆からの意見聴取が行われる。草案はこれまでに何度も修正されているが、中でも「公共の場所で中華民族の精神を損ない、中華民族の感情を傷つける服装をする、またはさせること」などを罰すると規定した第34条が議論の的になっている。同草案では「中華民族の感情を傷つける服装」が何か明確に説明されていないという。


中国では昨年、江蘇省蘇州市で日本のアニメキャラクターのコスプレとして浴衣を着て写真撮影をしていた女性が「挑発行為」との名目で警察官に連行される事件が起きたほか、「夏祭り」など日本関連のイベントにも批判が殺到し、相次いで中止となった。

記事によると、今回の草案をめぐってはネットユーザーから「民意とはどこから来るのか」「アニメのコスプレが好きな若者に危機が到来」「民族主義がますます盛り上がっている」との懸念の声が上がっている。あるブロガーはSNSで「理論上は、日常のあらゆる敏感な日時に、日本食を食べたり日本ブランドの服を着たり、日本のアニメキャラのコスプレをしたりすることは、いずれも中華民族の感情を傷つけるとみなされる可能性がある」との見方を示した。

また、香港大学法律学院の劉思達(リウ・スーダー)教授は「いわゆる『中華民族の感情を傷つける』を法律の実践の中でどのように線引きするか。誰によって線引きされるか。中華民族の精神と感情とは何なのか。治安を管理するいち警察官の判断によるのか。このようなあいまいさが極めて大きく乱用されやすい言葉は、法律の条文の中に現れるべきではない。特に自由を制限する条文においては」と指摘している。(翻訳・編集/北田

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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