周永康失脚の内幕=習近平政権は着々と証拠を固め外堀埋めた―中国

Record China    2014年8月3日(日) 6時10分

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7月31日、多維新聞は記事「トラ退治の内幕:周永康は2度にわたり習近平との会見求める、後悔して涙流す」を掲載した。ついに公式発表された周永康失脚。その間には大量の証拠集めなど外堀を埋める作業が続けられていた。

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2014年7月31日、米華字メディア・多維新聞は記事「トラ退治の内幕:周永康は2度にわたり習近平との会見求める、後悔して涙流す」を掲載した。

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7月29日、中国当局は元中国共産党政治局常務委員・周永康(ジョウ・ヨンカン)が党の紀律違反容疑で調査を受けていることを正式に発表した。「トラもハエも退治する」と宣言した習近平(シー・ジンピン)国家主席の反汚職キャンペーン。その「トラ」が周永康であることは誰もが理解していたが、実際に失脚に追い込むまでには多くの苦難があった。2年以上にわたり周の罪について大量の証拠を集めて外堀を埋めていく作業が進められてきた。

周永康の後ろ盾である江沢民(ジアン・ザーミン)元国家主席を納得させるのもハードルの一つだった。昨年6月から7月にかけ習主席は3回以上も江元主席と会い、周永康の問題を訴えた。数々の罪状を突きつけられた江元主席はしぶしぶ周永康摘発に同意したという。江元主席をなだめるため、習主席は今年7月、中国を訪問したキッシンジャー元国務長官との会談をセッティング。全国メディアで大々的に報じさせることで江元主席の存在感を演出し、そのメンツを守った。

習主席と江元主席が頻繁に会見したこの時期、周永康摘発の方針が決定的となった。この動きを知った周永康は2度にわたり習主席との会見を要請。ついに会見が実現した際には自らの過ちを認め涙を流して謝罪したという。しかしその涙も捜査の手を緩めさせることはできなかった。

今年6月には李克強(リー・カーチアン)首相とともに「政治局常務委員経験者の罪は問わない」との慣例を変更するよう求める意見書を作成。中央政治局常務委員会の同意を取り付け、最後のハードルを越えた。(翻訳・編集/KT)

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