Record China 2023年9月11日(月) 12時30分
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10日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、インドで開かれたG20サミットが発表した共同宣言についてロシアや西側諸国が称賛する一方で、ウクライナからは非難の声が上がったと報じた。
2023年9月10日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、インドで開かれた20カ国・地域(G20)サミットが発表した共同宣言についてロシアや西側諸国が称賛する一方で、ウクライナからは非難の声が上がったと報じた。
記事は、ロシアとウクライナの戦争をめぐって加盟国の意見が大きく分かれる中、インドのニューデリーで開催されたG20サミットについて、9日の会議初日に思いがけず共同声明「ニューデリー首脳宣言」を発表するに至ったと伝えた。
そして、声明ではウクライナ問題について「国際連合憲章に従い、すべての国は、武力による威嚇または武力の行使で領土を獲得することによっていかなる国の領土保全と主権または政治的独立を侵すことも避けなければならない」と述べるにとどまり、昨年11月にインドネシアで開催されたG20サミットの共同宣言に盛り込まれた「ウクライナに対するロシア連邦の侵略を最も強い言葉で非難する」という記述はなかったと指摘。インドのジャイシャンカル外相が記者会見で「見解や利害は異なるものの、われわれはあらゆる問題で共通の立場を見出すことができる」と述べたことを紹介した。
また、ロシア政府のスベトラーナ・ルカシュ交渉代表が10日に今回のG20共同声明を称賛し、G20首脳の行動は紛争解決に資するものだと述べるとともに「ウクライナ問題に関する交渉は非常に難しいが、BRICSやパートナーの集団的な立場が役割を果たし、すべてがバランスのとれた形で表現された」と評したことを伝えた。
さらに、ある欧州連合(EU)関係者も10日「G20首脳宣言に関する話し合いは最後まで続き、ウクライナ紛争が合意に達する前の最も大きな争点になったが、インドやブラジル、南アフリカなどの国々の強力なリーダーシップも、交渉において重要な役割を果たした」と述べたことを紹介している。
一方で、今年はサミットに招待されなかったウクライナは、G20の声明を激しく批判したと指摘。同国のニコレンコ外務報道官が「G20が誇れるものはない」と述べた上、自身のSNSアカウント上に「もしウクライナ側が(G20サミットに)参加していれば、参加者たちは状況をよりよく理解できたに違いない」と書き込んだことを紹介した。また、同国のポドリャク大統領府顧問も、今回のG20サミットにプーチン大統領が出席しなかったことに加え、代わりに出席したラブロフ外相が侵略を擁護し宣伝するために出席したことに対して非難したこと伝えた。
記事はこのほか、米国が今回の共同声明について、領土保全と国家主権の原則を堅持していると称賛の姿勢を見せており、サリバン米国家安全保障問題顧問が「われわれの立場からすれば、非常によくできている」と述べたほか、ドイツのショルツ首相も「最終的に、ロシアはこの決議に対する抵抗をあきらめた。なぜなら、ほかの人がみんなこの方向で前進していたからだ」と評価したことを紹介している。(翻訳・編集/川尻)
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