中国・広東省茂名市の養殖場から70匹余りのワニが逃げ出した。中国メディアの極目新聞が12日付で伝えた。

報道によると、このほど豪雨に見舞われた同市茂南区鎮盛鎮彭村の養殖場から、洪水によりワニ70匹余りが逃げ出したという。

彭村の職員は、養殖場は村の管轄ではなく、詳しい状況は把握できていないとした上で、住民には「外出したり、水に入ったりしないように」との通知を発したことを明かした。

養殖場の従業員は、ワニが逃げ出したことを認めた上で、「上層部がこの件を処理している。逃げ出したワニの具体的な数は分かっていない」と話した。

一方、茂南区緊急管理局は資料から、逃げ出したのは大人のワニ69匹と子どものワニ6匹で、現在いずれも近くの湖の中にいると見られていると説明。公安や消防などが現場で対応に当たっているが危険なため近隣住民に外出しないよう呼び掛けたとした。

なお、すでに数匹を捕獲・射殺したといい、中には体長2メートルを超える個体もいたという。（翻訳・編集/北田）