2023年9月14日、鳳凰網は、米ニューヨークの街頭で中国系女性が突然大量の紙幣をばらまく騒ぎがあったと報じた。

記事は、ニューヨークのブルックリン8番街で12日、中国系の女性が路上でお金をばらまき、紙幣が路上に散乱して大勢の人が集まったと紹介。同日午後5時ごろ、ピンクのパジャマに赤いスリッパを履いた中年の中国系女性が左手に黒いビニール袋を持ち、右手で袋から紙幣をひとつかみして何事かをつぶやきながら空中にまき散らすと、紙幣は風に乗って通り一面に漂ったと伝えた。

そして、現場の通行人は最初何が起こっているのか分からず驚きを示したものの、ばらまかれているのが本物のお金だとわかると拾い始める人も出始めたとし、この出来事が野次馬によってビデオに収められ、ネット上で公開されると瞬く間に拡散したと紹介した。

また、現場にいた人々によると紙幣はすべて1ドル（約147円）札で、中に1ドル紙幣が入った赤い封筒もいくつかあり、お金をまき終えた女性は8番街を南へ向かって足早に現場を立ち去ったと紹介。女性は福州語を話していたようだが、何を言っているのか理解できなかったため、多くの人が女性の精神状態に何らかの問題があったのではないかと疑ったようだと伝えた。

その上で、現場の前にある食品店の店員が女性について「精神的な問題はない。いつも8番街を利用していて、みんな顔なじみだ」と説明するとともに、「女性は仏教を信じていて、普段はお香を焚いて仏様を拝んでいるという。数日前には菩薩から善行をせよと1000枚の福袋を受け取る夢を見たとのことで、12日にまず近所のレストランで食事をしながら袋を外にまいたが、時間がかかりすぎるために、外に出て一気にばらまいた」と語ったことを紹介している。

記事は、計13ドル（約1900円）を自分で拾ったという屋台経営の女性が、「お金はお寺に寄付する。お金をまいた女性と一緒に慈善活動をしたい」と話したことも併せて伝えた。（翻訳・編集/川尻）