人民網日本語版 2023年9月17日(日) 21時0分
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「スロー就職」を選ぶ中国の大学卒業生が増えている。
進学、就職、起業、フリーランスなど、今では大学生が卒業してキャンパスを出た後にはより多くの選択肢が出てきた。中国国家統計局上海調査総隊が2023年4月中旬に今年の大学卒業生4000人余りを対象に行った調査研究の結果を見ると、回答者の38.0%が「スロー就職」を選ぶと答え、そのうち32.0%は「進学」を理由に挙げ、6.0%は「就職を一時的に見合わせる」が理由だとした。
ここでいう「スロー就職」とは、雇用市場に参入していない大学卒業生のことを指す。「スロー就職」の概念には、「進学」と「就職を一時的に見合わせる」の2つの意味が含まれる。
調査結果を見ると、今年はこの「スロー就職」現象が特に目立つことがわかる。過去数年間の調査では、「スロー就職」を選ぶ割合は全体的に上昇傾向にあり、2015年は15.9%、23年は38.0%で、8年間に22.1ポイント上昇した。
大学卒業生が「スロー就職」を選ぶのはなぜか。
主観的な原因として、主に「自身の競争力を高めるため」であり、長期的プランを熟慮した理性的な選択だといえる。一方で、客観的な原因として、「実家の経済的条件が良くなった」、「親の支持がある」があり、「スロー就職」を選択する際の物質的な保証と精神的な支えになっている。調査によると、大半の家庭が子どもの「スロー就職」の選択を支持するとしている。「支持する」と答えた家庭は91.0%に上った一方、明確に「支持しない」と答えた家庭はわずか2.5%だった。
「スロー就職」を選んだ大学卒業生は雇用市場に急いで参入しようとしていないが、キャリアプランや雇用ポストの条件に対する期待はより高いという。「仕事を探す時に検討する主な要因」についてたずねたところ、「スロー就職」を選んだ人が最初に検討する2大要因は、「給料と福利厚生」および「キャリアアップの見通し」だった。給料に関しては、「スロー就職」を選んだ人が期待する平均月収は1万1141元(約22万2200円)で、すぐ就職した人の期待する金額を887元(約1万7700円)上回った。(提供/人民網日本語版・編集/KS)
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