水産物を食べる前に放射線値を計測する韓国人、数値はどれほど正確?=韓国ネット「ばかばかしい」

Record Korea    2023年9月20日(水) 12時0分

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18日、韓国・SBSは、携帯用放射線測定器での計測に実際どれだけ正確性があるのかを調査し、その結果を報じた。資料写真。

東京電力福島第一原発の処理水が海洋放出されて以来、韓国では不安が広がり、携帯用の放射線測定器で水産物の放射線値を計測する人も見られるという。こうした状況を受け、韓国・SBSは18日、携帯用放射線測定器での計測に実際どれだけ正確性があるのかを調査し、その結果を報じた。

報道は、先ごろ在日中国人インフルエンサーの男性が東京の高級すし店で出されるすし全ての放射線値を計測していく動画が話題となったことに言及。韓国でも簡易測定器を購入したり購入を迷っている人が多く、測定器販売業者も急増しているといい、韓国標準科学研究院の協力を得て簡易測定器を使った実験を行い、結果を伝えている。

実験によると、水にセシウムを溶かして韓国内の食品基準値である「1キロ当たり100ベクレル」のサンプルを作り簡易測定器で計測すると、「毎時0.21μSv(マイクロシーベルト)と表示された。何もない空気中で測定した結果は「毎時0.20μSv」で、ほぼ同水準だった。他の簡易測定器を使った場合も、二つの測定値に違いはなかった。基準値の100倍に当たる「1キロ当たり1万ベクレル」のサンプルを測定した結果は「毎時0.32μSv」で、「僅か0.11ポイントの上昇」にとどまった。0.3μSvは「飛行機移動での放射線被ばく量の10分の1程度」だという。

これについて報道は、食品基準値の単位は1秒当たりの放射性物質の量を表す「ベクレル(Bq)」だが、簡易測定器の単位は人体への影響を数値化した「μSv」のため、隔たりが生じると指摘している。食品医薬品安全処と関係機関では、食品を粉砕してサンプルを作り、ゲルマニウム半導体を利用した装備で、正確な測定を行っているという。また、処理水に含まれるトリチウム(三重水素)から放出されるβ線は透過力が弱いため、簡易測定器では測定が不可能だという。

最後に報道は「放射能に対する漠然とした不安感から、簡易測定器を購入する必要はない」というのが、専門家たちの共通した意見だと伝えている。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「つまり、一般人は食品の放射線量を測定する機器を手に入れる方法がないってことか。一日も早く処理水の放出を止めさせ、放射能のない海を維持することが何よりの安全というわけだね」「放射性物質がないというわけじゃなく、たくさんあったとしても、簡易測定器では検出でいないということだ」「いろんな業者がこういう測定器でチェックして安全ですと言ってたのは、国民をなめた詐欺だったってことか」「『放射線量測定済み』をうたって販売されている水産物は信用できないな。公に確実な認証システムを設けてほしい」などの声が寄せられている。

また、「すすぎきれず皿に残った洗剤の成分の方が体に悪いぞ」「食堂のトゥッペギ(1人用の土鍋)はきれいに洗われているか?。中国産キムチや中国産トウガラシは安全か?。疲れる生き方をしている人が多いんだな」「レントゲンを1回撮るほうが放射線量はずっと多いだろう。コロナの時はこまめに手を洗っていたのに、最近はそんな人もいない。食べたい物を食べればいいのに、ばかばかしい。放射能だ何だと騒いでも、みんな健康な生活なんてしてないだろ」といったコメントも見られた。(翻訳・編集/麻江)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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