2023年9月22日、韓国メディア・毎日経済によると、韓国で子どもの身長を気にする親が増えているなか、成長ホルモン治療を受ける青少年が急増しているという。

健康保険審査評価院の資料によると、昨年は約2万5300人の青少年が健康保険の適用される成長ホルモン治療を受けていた。2020年（約1万2500人）に比べ、2年間で約2倍に急増している。今年は上半期だけで約2万5900人が同治療を受けており、増加の勢いが増していることが分かった。

成長ホルモン治療は、「同年齢に比べて身長が10センチ以上低い」「3～10歳の子どもの身長が1年に4センチ以上伸びない」など成長障害が疑われる場合、精密検査により診断、処方される。2020年以降、処方を受けた患者数は約8万人で、金額は約3160億ウォン（約351億5000万円）に上る。

また、最近は低身長症などの診断を受けておらず健康保険が適用されない場合でも、身長を伸ばそうと年間1000万ウォンになる成長ホルモン治療を受けるケースが増えているという。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「伸びる子はほっといても伸びる。無駄なお金を使わず早寝でもさせておけ」「ホルモンなんてみだりに手を加えていいものではないのに。韓国でのみ流行のように広がっている」「小児科の医師たちも診察だけでは食べていけないから、お金になる成長クリニックにくら替えしているようだ」「注射で無理に身長を伸ばして、のちに副作用が出たらどうする気なんだ？何も知らない子どもたちに対して無謀なことをすべきではない」「これって効果があるのかね。わらをもつかみたい心境なのかな。20年前に友達が受けていたけど、結局、親の身長を受け継いでいたよ」「成長ホルモン注射を受けても、10センチくらい伸びるわけじゃなく、予想される身長＋3センチが基本、よく伸びて5センチくらいらしいよ」「それだけこの国が外見重視ということだ」「身長より人間性を2倍に伸ばせよ」などのコメントが寄せられている。（翻訳・編集/麻江）