中国で婚姻数激減、10年前の3分の2に届かない可能性―米メディア

Record China    2023年10月1日(日) 9時0分

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米ボイス・オブ・アメリカの中国語版サイトは26日、「中国で婚姻届を出す人が激減、10年前の3分の2に届かず」と題する記事を掲載した。写真は上海。

米ボイス・オブ・アメリカ(VOA)の中国語版サイトは26日、「中国で婚姻届を出す人が激減、10年前の3分の2に届かず」と題する記事を掲載した。

記事によると、中国では2008年に初めて1000万組を超えるカップルが結婚し、13年にはピークの1346万9300組に達した。だが、19年は1000万組を割り、22年は683万3000組と統計開始以来、最少を記録。中国民政部の今月発表のデータでは、今年第2四半期に婚姻届を出したカップルは178万1000組と前期より36万6000組減っており、通年では10年前の3分の2に届かない可能性があるという。

記事は、「現代人が結婚するかどうかを決める際に重要なのが経済的要素だが、近年の中国経済は急転直下に直面している」と述べ、海外からの対中投資の減少や21.3%に達した今年6月の若者の失業率に言及。「中国農村部では一般的に所得水準が低いため、金銭的負担の大きい男性が受ける『経済的な問題で結婚できない』という影響がより顕著になる」という見方や、「中国の若者が将来に自信を持っていないことも結婚しない決断に影響を与えている。また、若者には多くのネガティブな経験があり、わが子に同じ思いをさせたくないのだ」との意見があることなどを紹介した。

さらに、「経済・社会的環境要因の他、不均衡な男女比も結婚を難しくしている」とし、「1979年に始まった一人っ子政策で人口4億人が減少したとされるが、中国社会の伝統文化は男尊女卑であるため男女比は著しい不均衡に向かった」と指摘。2021年に発表されたデータによると、男性は女性を3490万人上回っており、記事は「同政策は16年に撤廃されたが『男性が多く、女性が少ない』社会状況を短期間で変えるのは不可能」と論じた。

記事はまた、最近発表された「中国の男女の結婚・恋愛観報告」についても紹介し、「結婚は人生で必要な選択肢か」との問いに「はい」と答えた女性は56%で、男性より20ポイント低かったと伝えている。調査は1970~2000年代生まれの男女9870人を対象に行われ、恋愛中の女性で「はい」と答えた人は49%だったという。(翻訳・編集/野谷

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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