人民網日本語版 2023年9月26日(火) 23時30分
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中国各地にある多くの博物館で、ハスの花や葉の形をした「ストロー付き酒器」を鑑賞することができる。
リアルなハスの花びらをかたどり、その色は乙女心をくすぐるグラデーションピンク、茎の部分は黄緑色で、まるでもうすぐ開花するハスの花を持っているような気分になる。そして茎は酒器の取っ手として使うこともできれば、ストローとして使うこともできる。冷やした美酒を入れて、ストローで飲むと、たちまちハス池の水辺で、心地よいそよ風に吹かれているような、爽快な気分になることができ、昔の人々の暑い夏を快適に過ごすコツを学ぶことができる。このような見た目だけでなく実用性にも優れた器を好まない人などいるだろうか?
中国各地にある多くの博物館で、このようなハスの花や葉の形をした「ストロー付き酒器」を鑑賞することができる。あるネットユーザーは「どこの博物館にもある文化財」とコメントしているが、なぜどこの博物館にもあるのだろうか?その理由は「清光緒款粉彩花卉形秋操吸杯」という名前に隠されている。まず、「粉彩」は清代康熙年間(1662‐1722年)に生まれた色調が豊富で、やわらかい色合いの陶磁器の彩色上絵技法の一つだ。その後、清の第11代皇帝・光緒帝(1875-1908年)の時代には、その技術が成熟し、大量生産できるようになった。また、「秋操」とは、光緒年間に行われた練兵を指す。つまり「秋操杯」とは、秋の練兵のために特別に作られた記念品ということだ。そのため、当時大量に作られ、現在多くの博物館でそれらを鑑賞できるというわけだ。(提供/人民網日本語版・編集/KN)
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