Record China 2007年6月27日(水) 13時45分
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2007年6月27日、搭乗拒否が原因で足を失ったとして中国の航空会社を訴えていた少女の裁判で、甘粛省嘉峪関市の中級人民法院は皮さんの訴えを退ける判決を下した。
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2007年6月27日、先にレコードチャイナでお伝えした、搭乗拒否が原因で足を失ったとして航空会社を訴えていた少女、皮(ピー)さんの裁判に対する判決が甘粛省嘉峪関市の中級人民法院で下され、皮さんの訴えは退けられた。皮さんは交通事故で切断した足を接合するため、航空機で蘭州の病院へ行こうとしたが搭乗拒否に遭い、車で移動した結果、接合手術が間に合わず足を失ったとして航空会社を訴えていた。
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判決は、被告の海南航空側には搭乗を拒否する理由があったと認めた。国内輸送の関係規定によると、けがや病気の乗客は一般座席に座ることができず、医師と搭乗者の同意のもと、担架ごと飛行機の後部に乗せることが定められている。しかし、皮さんが搭乗を求めた機種には担架用スペースがなかった。さらに、航空会社がフライトに適さないと判断した乗客に対し搭乗を拒否できる規定があるとして、同社に過失はないとの判断が下された。
また、足は自動車事故の時点で切断されており、接合できなかったのは長時間の冷却によるものであって、法律上、搭乗拒否との因果関係が認められないとした。しかし人道的見地から同社側が提示した支援金16万元(約256万円)の支払いは支持する判決となった。
これに対し、皮さんはすでに控訴している。皮さんを支援する団体も、航空会社に対し支援金の上乗せを求めていく方針だ。(翻訳・編集/WF)
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