Record China 2023年10月1日(日) 13時0分
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短編映画「学び舎の仁心~漢方医学の系譜~」の試写会が25日、東京都内の多元文化会館で開催された。
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中国の明末清初の時期に日本に渡った隠元禅師(1592-1673年)は、後に黄檗文化と称される当時の多くの先進文化を日本にもたらした。黄檗文化は深遠にして各方面に及ぶが、それについて知る日本人はまだ限られている。こうした中、在日中国人映像クリエーターの劉傑(リウ・ジエ)氏らチームは黄檗文化をより多くの日本人に知ってもらおうと短編映画を制作。このほど完成した「学び舎の仁心~漢方医学の系譜~」の試写会を25日に東京都内の多元文化会館で開いた。
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映画「学び舎の仁心」は、昨年秋の「原書の蔵―黄檗文化映画シリーズエピソード1~明朝ゴシック&木版印刷の系譜~」に続くシリーズエピソード2となる作品で、新型コロナウイルスが猛威を振るう現代の大阪で医者を目指す医学生の物語と、漢方名医と称された北山寿安の伝説を通して、明代の長楽から長崎、さらには現代大阪へと続く文明の系譜を映し出していく。
江戸時代に大阪で医院を開き、貧しい人々を救った北山寿安は黄檗禅宗の僧医から医術と仁心を学んでおり、北山寿安が今も語り継がれている理由はやはりその崇高な仁徳にあるとみられるという。
脚本と監督を務めた朝倉直也氏は試写会の席で、「中国発祥の黄檗文化を日本人も引き継いでいるが、認識はまだ十分ではない」と指摘。作品が黄檗文化のより完全な理解に役立つことを願っていると期待を寄せた。
また、劉氏は「黄檗文化シリーズの短編映画をあと3本、来年中に完成させたい。これらを合わせると1本の長編映画に相当する力となる」と述べ、中国と日本の文化交流を映画で後押ししたいとの考えを示した。(編集/野谷)
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2023/9/27
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