2014年8月4日、米紙ニューヨーク・タイムズによると、中国では一人っ子政策の緩和や環境汚染による不妊の増加などを受け、闇の代理母出産ビジネスが拡大の一途をたどっている。中国紙・参考消息（電子版）が伝えた。

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中国で代理母出産は違法だが、最近の一人っ子政策の緩和、子供を欲しがる文化的な圧力、環境汚染による不妊の増加などで、闇で代理母出産を選ぶケースが急増している。専門家によると、すでに年間1万例に達しているという。

代理母出産を選ぶのは、主に裕福で教育程度の高い30代の夫婦が多い。専門家は「不妊との因果関係はまだ証明されていないが、中国の大気、水、土壌汚染が深刻だからではないか」と説明する。

代理母を引き受けるのは、主に貧しい農村出身の女性たち。親せきや友人を通じて私立病院に紹介され、隔離されて受精卵の移植を受ける。しかし、いざ出産を迎えるとお腹を痛めた「わが子」と離れがたく、突然行方不明になるケースもある。代理母出産を依頼した女性は「3万元（約50万円）も手付金を払ったのに無駄になった。逃げたら探しようもない」と語る。

代理母が逃げるのを防ぐため、外国人を利用するケースも。タイ人の代理母に妊娠させ、中国に連れてきてマンションに住まわせる。タイの家族との接触を絶ち、出産後はすぐに子供を依頼人夫婦に渡す。代理母と依頼人が対面する機会はない。あっせんした病院には2万4000ドル（約240万円）が入り、代理母にも相応の謝礼が支払われるという。（翻訳・編集/AA）