今月初めに脱税疑惑が報じられた中国の女優ソン・ズーアル（宋祖児）の主演ドラマ「無憂渡」は、配信が先行き不透明な状態となっている。

ソン・ズーアルの脱税疑惑は内部告発によって明るみに出たもので、脱税額は4500万元（約9億円）と報じられた。その後、未納分の自主的な納付が報じられたものの、大手衛星テレビ各局の微博（ウェイボー）からソン・ズーアルの情報は削除されたまま。騰訊視頻（テンセント）が配信するリアリティー番組「現在就出発」では、オープニングから本編までソン・ズーアルの姿を完全に削除しており、締め出し状態は続いている。

ソン・ズーアルが俳優アレン・レン（任嘉倫）と共演した時代劇ドラマ「無憂渡」は、昨年秋にクランクアップし、もともとは9月中旬の配信スタートが予想されていた。しかし、現在までにソン・ズーアルに対する制限の緩和は見られず、先の見えない状態が続いている。

また、ソン・ズーアルがリウ・ユーニン（劉宇寧）と共演した時代劇ドラマ「折腰」も今年5月にクランクアップし、配信待機中となっている。このほど台湾メディアが公開した「お蔵入りしてほしくない中国ドラマ」ランキングでは、「無憂渡」と「折腰」はいずれもトップ10内に登場しており、注目度の高い作品となっている。（Mathilda）