中国のネット上で29日、「シャインマスカット」が注目を集め、SNS・微博（ウェイボー）でトレンド入りした。

中国のポータルサイト・新浪の微博アカウント「新浪熱点」は、「最近、一部の自メディア（セルフメディア）がシャインマスカットの栽培には何十回もの農薬を使用する必要があるなどと報じて物議を醸した」とし、これについて浙江省農業科学院農産品品質安全・栄養研究所の専門家である王強（ワン・チアン）氏が「全く根拠がない情報」と否定したことを紹介した。

また、同じくシャインマスカットについて「以前よりも味が落ちた」と言われていることについて、科信食品・健康情報交流センターの阮光鋒（ルアン・グアンフォン）氏が「栽培農家のレベルがまちまちなことと、（生産量が増えたことで）新鮮味がなくなってしまったことが原因」と語ったことを伝えた。

その上で、ネットユーザーに対し「あなたはシャインマスカットの味が以前より落ちたと思いますか？」と問い掛けるアンケートを行った。29日午後5時の時点で1万7000人余りが回答しており、そのうち7割強が「以前ほどおいしくなくなった」を選んだ。以下、17％が「変わったとは思わない」、5％が「食べたことがない」、3％が「以前よりおいしくなった」と回答した。

アンケート下のコメント欄で最も多くの共感を集めていたのは、「シャインマスカットは甘すぎる。それに以前に比べて香りがなくなった」との意見だった。

このほか、「甘くてシャキシャキして、ブドウらしい味がしない」「以前は甘く爽やかだったが、今では甘さだけが残った」「（シャインマスカットに限らず）今の果物は甘いだけで果実本来の味がなくなった」「やっぱり巨峰の方が好き。皮をむいたり種を出したりするのは面倒だけど、味と食感がとてもいい」「以前は高くてたまにしか食べられずおいしいと感じたが、値段が下がって頻繁に食べるようになるとこんなものかと思う。ブドウが変わったのではなく、人の好みが変わったんだ」といったコメントにも共感が集まっている。（翻訳・編集/北田）