2021年に強姦（ごうかん）罪の疑いで逮捕された歌手で俳優のクリス・ウー（呉亦凡）について、このほど新たに関連企業の訴訟問題が浮上した。

韓国の男性グループ・EXOの元メンバーとしても知られるクリス・ウーは21年8月、未成年者を含む複数女性への性的暴行疑惑により公安局に身柄を拘束され、続いて北京市公安局が逮捕を明らかに。昨年11月、北京市朝陽区人民法院は強姦罪で11年6カ月、集団わいせつ罪で1年10カ月、合わせて13年の懲役刑を言い渡したが、クリス・ウー側はこの判決に不服を申し立てて控訴。今年7月には第二審の開始が報道されていた。

中国の企業情報サイト「天眼査」でこのほど、クリス・ウーの関連企業3社に持ち上がった訴訟について、新たに1896万元（約3億9000万円）の支払いが命じられたことが明らかになった。公開情報によると、広東省中山市第二人民法院で行われた裁判で、クリス・ウーが過去にアンバサダーを務めたキッチン・バスルーム設備機器メーカーが提訴したもの。被告となった3社のうち1社は、クリス・ウーの従兄が代表を務め、母親が監査役を務めている。

世間に衝撃を与えた逮捕からすでに2年余り経過したが、新たな裁判のニュースに「一夜にして巨額が消えた」などと再び注目が集まっている。（Mathilda）