Record China 2023年10月11日(水) 6時0分
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中国紙・環球時報(電子版)は10日、中国初の国産単通路旅客機「C919」が航空業界のパワーバランスを崩す可能性があるとする、仏メディア、フランス・アンフォの記事を取り上げた。
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記事によると、中国は航空機製造大国になる可能性がある。中国政府は国内での飛行許可を昨年取得したC919に期待している。
C919は現時点では中国市場においてのみ注目されているが、すでにエアバスとボーイングという二つの老舗メーカーに影を落とし始めている。特にボーイングは、中国の新型旅客機をかなりの懸念をもって注目している。
中国の主要な航空会社の一つである中国東方航空が先週、C919を追加で100機購入するという大規模な契約を発表したことにより、その懸念がより現実味を帯びることになった。契約額は99億ドル(約1兆4700億円)相当だ。公式統計によると、中国の航空機メーカー、中国商用飛機(COMAC)のC919の受注数はすでに1061機に上る。
ボーイングが懸念しているのは、中国が米国のメーカーにとって最大の輸出市場だからだ。C919の受注はボーイングが市場シェアを奪われていることを示している。同社の中国での売上高は枯渇してもう何年にもなる。
C919の脅威は地球規模では差し迫ったものではない。中国の新型旅客機は今のところ、中国国外、特に欧州と米国での飛行を許可されていない。これまでに発注したのはブルネイの外資系航空会社だけだ。さらにC919は中型の単通路機でボーイングの737やエアバスのA320に相当する。従って、この老舗メーカー2社の大型旅客機の競合ではない。
しかしパワーバランスが崩れる可能性がある。中国市場に限っても大きな数字であり、今後20年間に中国は世界の新型航空機納入量の5分の1を占めるとみられている。(翻訳・編集/柳川)
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