人民網日本語版 2023年10月11日(水) 15時30分
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中国の多くの地域でタクシードライバーの年齢制限が60歳から65歳に引き上げられた。写真は深セン。
10月から施行が始まった「湖州市一般タクシー管理条例」は、浙江省湖州市において一般タクシードライバーの資格証を申請できる年齢制限を60歳から65歳に引き上げた。
取材では、杭州や成都、深セン、青島、昆明、濰坊といった都市でも、タクシードライバーの年齢制限を60歳から65歳に引き上げていることが分かった。
メディアは、「国民の平均寿命が延び、人口の高齢化が進むにつれて、一部の業界の年齢制限を調整するというのは、社会の労働力資源の変化に適応する方法で、社会の発展の需要の内在的要求をより満たすことができる」と評価している。
中国国家衛生健康委員会は、2035年前後までに、中国の60歳以上の高齢者人口は4億人の大台を超え、総人口に占める割合は30%以上に達し、超高齢化社会に突入すると予測している。こうした状況を背景に、中国の多くの地域がタクシードライバーの年齢制限を引き上げているというのは、実務的な高齢化対応策であることに疑いの余地はなく、モデルケースであると言うことができるだろう。
また、さらにマクロの視点で見てみると、一部の業界が適時年齢制限を引き上げるというのは、実際には社会が高齢化に対応するための細部の最適化に過ぎず、各年齢層を受け入れる職場文化を築き、社会全体において新たな「年齢観」を構築するというのが背景にある方向性と言えるだろう。(提供/人民網日本語版・編集/KN)
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