中国・上海市が五輪招致に乗り出すのではとのうわさについて、当局が否定するコメントを発した。中国メディアの環球網が11日付で伝えた。

上海市体育局は「上海市が五輪を招致するのでは」とのうわさについて、「今のところまだ五輪招致の計画はない」と語った。ただ、環球網は上海市が五輪招致をうわさされるのには十分な動機があると考えているようだ。

今年5月、上海を訪問した国際オリンピック委員会（IOC）のバッハ会長は「上海のスポーツのやり方は模範的であり、上海との協力に期待している。上海がオリンピックスポーツの都市になることを信じている」と発言。上海市の龔正（ゴン・ジョン）市長は「上海はIOCの指導の下、より多くの国際的な大会を誘致し、国際オリンピック事業の発展促進により大きな貢献をしていきたい」と語った。

今年2月には、上海市はスケートボード（スケボー）やブレイクダンス、クライミングなどの種目における五輪出場権をかけた大会の開催を正式に申請。そしてIOCはこのほど開催主要都市の一つに上海市を選定した。また、上海市では2024～26年には種目別の大きなスポーツ大会が開催予定だという。

中国のネットユーザーからは「上海が五輪？必要なし」「やめてくれ！」「招致するつもりがないのなら良かったよ」「また北京でいいじゃないか。今ある施設を活用しろよ」「広州にはマジで来ないでくれ。われわれは（五輪開催を）求めていない」「招致するなら五輪よりサッカーワールドカップ（W杯）」「一級（主要）都市はどこも五輪を通じて影響力を高める必要はないと思う」など、五輪招致に否定的な声が相次いでいる。（翻訳・編集/北田）