人民網日本語版 2023年10月17日(火) 14時30分
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北京や上海、広州などの大都市から、県の行政中心地のような小都市に至るまで、近年は路上で屋台を開いている若者の姿をよく見かけるようになった。
北京や上海、広州などの大都市から、県の行政中心地のような小都市に至るまで、近年は路上で屋台を開いている若者の姿をよく見かけるようになった。以前は生計を立てるために屋台を開く人が多かったが、今の若者の間では街中で屋台を開くというのが生活を楽しむための一つの方法となっている。中国の多くの若者は今、自由や理想を追い求めると同時に、屋台を通して自分の可能性やポテンシャルをもっと見出したいと考えるようになっているようだ。
ネット上で大人気のナイトマーケットがある広東省韶関市の孟洲[土覇]を取材すると、若者が車のトランクや台車、折りたたみ式テーブルなどを活用して、個性あふれる屋台を開いていた。若者は独創的なスタイルで、個性的な屋台ブームを巻き起こしているほか、生活の選択肢を増やしている。そして、バラエティーに富む屋台をうまく経営するコツをつかみ、都市を人情味や生活感あふれる場所としている。設置から約1年を経て、ネット上で大人気となっている武江区孟洲[土覇]ナイトマーケットには今、243軒の屋台が並んでいる。
9月になってもナイトマーケットは非常に活況で、午後6時ごろになると、開店したばかりのトウ世豪さんの屋台の前にはおなかを空かせた客が列を作っていた。トウさんは「ここで屋台を開いて1年になる。常連客も多く、うちの食材は新鮮でとてもおいしいと好評だ」と話す。
武江区党委員会区政府が管理や付属施設の設置を継続的に強化しているのを背景に、同ナイトマーケットの認知度はどんどん高まり、屋台を開く人も少しずつ増えている。
ナイトマーケットでイベントが開催されると、トウさんは夕食を食べる時間もないほど忙しくなるといい、「正確に言うと、手を止めて食べる時間がもったいない。アルバイトも3人雇っているし。1日の売上高は3000元(約6万円)ほど。屋台を開いたことで、借金を完済して、車も買い替えることができた。屋台を開いたことで、楽しく生活できるようになった」と話す。
笑顔が素敵な朱秀芳さんが経営している屋台のテーブルには、石膏で作られたキャラクターの人形が並び、子供らがそれに色を塗ることができるようになっており、多くの客でにぎわっている。トウさんと同じく、朱さんも同ナイトマーケットの屋台の「古参オーナー」で、並べるテーブルと椅子も5セットから10セットに増えた。流動的だった屋台の位置も固定となり、客も少しずつ増え、たくさんの常連客を抱えるようになっているといい、朱さんは「どんなに大変で、疲れても、やる価値がある」と充実感を漂わせる。
うわさを聞いて同ナイトマーケットで「起業」の道を歩むようになる人もいれば、そこを足掛かりにして、店舗を持つようになった人もいる。無名だった場所が、ネット上で大人気の影響力あるナイトマーケットになるためには、時間が必要であるのと同じく、人生もコツコツとした積み重ねが必要だ。ナイトマーケットで屋台を開く若者にとって、それは一つのチャレンジであり、生き抜くための戦いにもなっている。(提供/人民網日本語版・編集/KN)
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2023/10/16
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