中国で苦戦していたトヨタと韓国ヒョンデ、現状は?=韓国ネット「中国は恐ろしい」「さすがトヨタ」

Record Korea    2023年10月17日(火) 15時0分

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15日、韓国・ニューシスは「世界最大の自動車市場である中国で苦戦していた現代自動車とトヨタ自動車が異なる道を進んでいる」と伝えた。写真はヒョンデ車。

2023年10月15日、韓国・ニューシスは「世界最大の自動車市場である中国で苦戦していた現代自動車(ヒョンデ)とトヨタ自動車が異なる道を進んでいる」と伝えた。中国工場売却のカードを切った現代自は現地車ブランドの受託生産に踏み出した。一方、トヨタは販促活動に後押しされ4カ月ぶりに業績が好転した。

ロイターの報道によると、現代自の中国法人「北京現代」は、中国・北京汽車集団(BAIC)の電気自動車(EV)、「極狐(ARCFOX)」の自社工場生産に向けて協議を進めている。現代自が中国完成車ブランドを受託生産する初のケースになる。具体的な内容は伝えられていないが、北京現代がARCFOXの設計・生産・品質管理を担う形が有力で、年産45万台の北京第3工場が生産拠点になる見通し。業界では、「現代自が中国市場での不振を打開するため、IONIQ(アイオニック)など自社EVの現地生産に代わり受託生産という迂回(うかい)路を選択した」と分析しているという。

ただ、現地販売の不振で売却を進めている重慶工場は1カ月ほどの間に最低入札価格を30%引き下げたものの、これという購入者が現れず、さらに12.8%引き下げたという。重慶工場は現代自が17年に1兆6000億ウォン(約1765億円)を投じて建設した中国5番目の生産拠点。記事は「現代自にとって中国市場は依然として高い壁だ」と伝えている。

一方、中国乗用車協会(CPCA)によると、トヨタ自動車の9月の販売数は17万6000台で、前年同期比2%増加した。6月以来、4カ月ぶりの増加となった。小型SUVを打ち出した販売活動の強化が奏功し、販売車両の大部分が増加勢を示したという。BYD比亜迪)と共同開発した準中型EVセダン「bZ3」の累積注文数は2万台を突破した。

トヨタは一時、中国市場で高い販売率を記録していたが、最近は中国ブランドの急成長に押され不振にあえいでいた。昨年は10年ぶりに販売数が前年実績を下回った。今年8月には東京電力福島第1原発の処理水海洋放出による対日感情の悪化で6.6%減を記録していた。

ただ、1~9月の累積販売数は前年同期比4%減少している。一時的な好転に終わらないようにするには、現地販売戦略を一層強化すべきだとの声が上がっているという。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「やっぱり中国は大企業でも失敗して追い出されるんだな。恐ろしい」「中国との事業は最初はバラ色だが本格化すると黒歴史となる」「現代自は中国ではもう駄目でしょ。タクシーに使われてるくらいでは」「中国とは手を切るべき。現代自はなぜそんなに未練がましいのか」などの声が寄せられている。

また、「トヨタが不振から脱却したのはさすがだな。現代自にも打開策を期待する」「トヨタと現代自ではレベルが違うだろ」「トヨタは世界1位だぞ」「トヨタと比べてはいけない」といったコメントも多く見られた。(翻訳・編集/麻江)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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