米国のエンターテインメント業界専門誌「バラエティ」（Variety）はこのほど、中国の歌手・俳優のレイ（張芸興/チャン・イーシン）がハリウッド進出に向け現地大手エージェント、レンジ・メディア・パートナーズ（Range Media Partners）と契約を結んだと報じ、ネットで祝福の声が上がっている。

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報道によると、9月に現地入りしたレイは、すでにソニー・ピクチャーズ エンタテインメント系列の映画製作会社、エスケイプ・アーティスツ（Escape Artists）の幹部およびソニー・ピクチャーズのキャスティングディレクターとも接触し、新天地でのチャレンジに向け準備を進めているとのこと。

レイと言えば、主役を務めたインターネット詐欺が題材の映画「孤注一擲」が8月に劇場公開されて以来、38億4600万元（約787億円）の累計興収と、中国映画興収ランキング11位の快挙を達成。このほか、ジャッキー・チェン（成龍）とアクション・アドベンチャー映画「伝説」でも共演し、中国映画界のライジングスターとして好評を浴びている。

近年、韓流アイドルの経歴を持つ若手スターが米国に進出するケースが相次いでいる中、「ハリウッドで活躍」までは程遠いもよう。中華圏では、ジャッキー・チェン、ジェット・リー（李連杰）、ミシェル・ヨー（楊紫瓊）などのベテラン役者が評価を得ているほか、単独で興収を支えられる新世代俳優はまだ現れていないのが現状だ。

「バラエティ」誌のインタビューで「中国と米国文化の橋渡しができる俳優になりたい」「トム・クルーズと共演したい」など意気込みを語ったレイだが、今後異国での厳しいテストをクリアし、ハリウッドスターに成長していくのか。期待がかかっている。（編集/RR）