2023年10月23日、中国のSNS・微博（ウェイボー）では、発売間もない米アップルのスマートフォンiPhone15が大幅に値下げされていることが注目を集めた。

新浪熱点の微博アカウントは、中国では11月11日の「EC祭り」に向けた大規模な販売促進キャンペーンが始まっており、多くのスマホメーカーの機種が続々と値下げして販売されていると紹介。その中でアップルが1カ月ほど前に発売したばかりのiPhone15シリーズの価格も大きく変動していると伝えた。

そして、あるECサイト上ではiPhone15の無印の128GB版が公式価格の5999元（約12万円）から5198元（約10万2000円）に、Plusの128GB版が6999元（約14万円）から6148元（約12万3000円）に、Proの128GB版が7999元（約16万円）から7498元（約15万円）に、Pro Maxの256GB版が9999元（約20万円）から9098元（約18万2000円）に値下げされていたとし、「EC祭りを前に、iPhone15シリーズは全てのモデル、メモリ容量においてオーバープレミアムが発生していない上、人気の高いProやPro Maxでさえも最大で1000元（約2万円）近い値引きが行われている」と評した。

iPhone最新機種の大幅な値下げについて、中国のネットユーザーは「9．9元（約200円）まで下がったら買ってもいい。そうでなかったらファーウェイを買う」「1000元（約2万円）なんて大幅値下げではない。最低2000元（約4万円）は下がらなきゃ」「消費が冷え込む中、今ではよりコストパフォーマンスが重視される。昔はぜいたく品を追い求めてきたが、今は材料が同じで質もいい国産品を買うよ」「公式ショップの値下げじゃないのに、誰に買う勇気があるというのか」「10年前くらいの価格に戻してくれ」「そもそもこんな高い定価をつけて売るべきじゃない」といった感想を残している。

また、「今日商品が届いたばかりなんだ。値下げの話はしないでくれ」「自分みたいに定価より高い金額で買った人間はどうしたらいいんだ」など、発売直後の入手困難な時期に転売ヤー経由で買ったとみられる人々による嘆きの声も。これには「大丈夫。テスラの値下げに比べたら全然マシだから」「俺なんて不動産価格が……」「どうせ来年iPhone16が出たら同じように転売ヤーから買うんでしょ」「早く買えば早く楽しめる。待てば安く買える。それだけのこと」などのレスポンスが寄せられた。（翻訳・編集/川尻）