懸念高まるエボラウイルスの脅威、5つの必須知識とは―中国メディア

Record China    2014年8月8日(金) 12時52分

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6日、世界で最も危険な急性ウイルス性感染症である「エボラ出血熱」の感染拡大が懸念されている。写真はギニア。

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2014年8月6日、世界で最も危険な急性ウイルス性感染症である「エボラ出血熱」の感染拡大が懸念されている。エボラウイルスとは、その危険性とは、予防方法とは。人民日報(電子版)が伝えた。

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1.エボラウイルスとは

世界保健機関(WHO)によると、エボラウイルスは致死率50〜90%の世界で最も危険な疾病の1つとされ、バイオセーフティーレベルは最も高い「4」に指定されている(なお、エイズは「2」、SARSは「3」)。オオコウモリ科のフルーツコウモリなどが自然宿主だとみられ、現時点では治療に有効な薬品やワクチンはなく、対症療法のみとなっている。

2.危険性

エボラ出血熱の潜伏期間は2〜21日。重症者には傾眠やせん妄といった意識状態の変化が生じ、身体のさまざまな部分から出血、喀血(かっけつ)や血尿といった症状のほか、低血圧やショック状態にもなることがある。また、心筋炎や肺炎など臓器の損傷が併発することもある。WHOは7月31日、2月にギニアで感染が見つかったエボラ出血熱は、7月27日までにギニア、リベリア、シエラレオネ、ナイジェリアの4カ国で1323人の感染あるいはその疑いがあり、826人がすでに死亡したと発表。8月1日、マーガレット・チャン事務局長は「感染拡大が制御のペースを上回った」としている。

3.感染方法

感染力は強いが、空気感染は基本的になく、感染者の血液や分泌物、排泄物に触れなければ感染しない。感染後の血液中には高いレベルでウイルスが保たれることから、医療関係者が治療や看護、遺体を処置する際などに適切な予防措置をしていないと感染の危険性が高まる。

4.診断方法

中国疾病予防センターは、エボラウイルスが引き起こす典型的な症状や異変には発熱、極度の脱力、筋肉痛、頭痛、咽頭痛などがあるとしている。その後、嘔吐や下痢、皮疹、腎臓・肝臓機能の低下が現れ、同時に内出血・外出血が起こる場合もある。感染が疑われる人と接触し、症状が現れた場合にはすぐ病院に行くよう注意を促している。

5.予防方法

影響が出やすい熱帯雨林地方では、感染リスクの高い動物との接触を控えるようにし、感染が疑われる動物は安易に処分しないようにする。動物の血や肉を使った食品は食べる前に十分加熱するように心がける。(翻訳・編集/岡田)

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