セルビアが中国製兵器で軍を強化、専門家の見方は?―独メディア

Record China    2023年11月1日(水) 10時0分

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東欧のセルビアが中国製兵器で軍を強化していることについて、独ドイチェ・ヴェレ(中国語電子版)は30日付記事で専門家の見方を伝えた。

東欧のセルビアが中国製兵器で軍を強化していることについて、独ドイチェ・ヴェレ(中国語電子版)は30日付記事で専門家の見方を伝えた。

記事によると、中国の「鉄の友人」であるセルビアのブチェビッチ副首相兼国防相は先ごろ、中国共産党系の環球時報のインタビューで、「中国からの兵器により、セルビアは多くの国が持っていない軍事能力にアクセスできるようになった」とし、セルビアが調達した特に重要な防衛システムとして中国の防空システム「FK-3」や無人機「CH-95」「CH-92A」を挙げたが、具体的な数量については言及しなかった。

ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)の武器移転プロジェクトの研究員であるカタリナ・ジョキッチ氏は、セルビアが中国から調達した兵器の規模は実際には大きくないとドイチェ・ヴェレに語った。

同氏によると、FK-3の1個の連隊と4台のミサイル発射車両はすでに納入されているが、残りの2個の連隊は納入されていない。さらに中国はセルビアに6機のCH-92Aと少なくとも1機のCH-95を納入している。中国はさらに多くのCH-95を納入した可能性もあるが、公に展示されたのは1機だけだ。これらがセルビアがこれまでに中国から受け取った主要な兵器のすべてだという。

同氏によると、中国製兵器のコストは比較的低く、中国はドイツなどに比べて兵器輸出許可に柔軟性を示しているため、セルビアも中国製兵器に興味を示すだろう。しかし、セルビアの兵器はロシアをはじめとするさまざまな供給源から来ているため、セルビアは軍事的に中国に依存していない。

セルビアの軍事専門家ブラデ・ラドゥロビッチ氏は、セルビアが直面する課題として、中国製兵器を使用した歴史的な経験が不足していることと、中国製やロシア製など異なるシステムの兵器をどのように統合するかを挙げている。(翻訳・編集/柳川)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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