「号泣議員」から見る、日本の地方議員腐敗度―中国メディア

Record China    2014年8月7日(木) 21時30分

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6日、日本の多くの地方議会議員が、公金を使い込むスキャンダルを起こしたことから広く世間に名前を知られるようになった。資料写真。

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2014年8月6日、最近、日本の多くの地方議会議員が、公金を使い込むスキャンダルを起こしたことから広く世間に名前を知られるようになった。なかでも兵庫県の野々村県議は最も人目を引いた。在任中に出張旅費などの名目を利用して大量の政務活動費(政活費)を不適切に支出したと指摘されたが、記者会見で情緒がコントロールできなくなり、大声で泣き叫び、メディアに「号泣議員」と嘲笑された。

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日本の世論は、政界の腐敗スキャンダルがしきりに明るみに出たことは、政治家の道徳節操が公衆の監督の下で暴露されたことでもあり、日本の政治の監督制度が依然として整備されていないことを反映してもいると指摘している。

日本の各級議会議員は毎月議会から給料をもらう以外に、政活費を受け取ることもできる。東京都議会議員を例にとると、議員は毎月102万円の給料と60万円の政活費を受け取ることができる。「号泣議員」野々村氏の毎月の政活費は50万円だった。

経費の使用規定によると、毎月の活動経費に残高が生じれば、議員はそれを議会に返還する必要がある。しかし実際には、毎月の政活費は基本的に議員にすっかり使い果たされていたのだ。

「号泣議員」がオリジナルの領収書なしで800万円の経費を支出した以外にも、秋田県議会の中田議員が「農業試験」の名目で53万円の支出しメロン貯蔵庫を購入したり、半田愛知県議が友人に73万円の金銭的援助をしてヨーロッパ「調査」に使うなどの地方議員による腐敗スキャンダルも世論からの注目を受けた。

日本では先生は道徳や知識、地位の代名詞とみなされ、「先生」という呼称をつけられる資格を持っている人は教師、医師、政治家の3種類だけだ。しかし、政治家としての議員は最近しきりに腐敗スキャンダルを噴き出しており、日本国民の政治家への道徳・人格や職業の節操に対する不信感を悪化させている。

議員による経費使用への監督力強化を主張する元三重県知事の北川正恭氏は、「公金使い込みのスキャンダルは個人の素質と無縁でないことはないが、チェックや監督責任を着実に履行できなかった県議会や議会事務局は、同様に責任があり、全国の議員と議会は態度を正してこの問題を厳粛に扱うべきだ」としている。(提供/新華網日本語版・翻訳/張一・編集/武藤)

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