人民網日本語版 2023年11月2日(木) 13時30分
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中国の研究チームにより、世界的な寒冷化によって約3億7000年前の生物絶滅事件が生じたことが明らかになった。資料写真。
中国科学技術大学が10月31日に明らかにしたところによると、同大学の肖益林(シャオ・イーリン)教授の研究チーム、中国科学院南京地質古生物研究所、合肥工業大学の科学研究者の共同研究により、世界的な寒冷化により約3億7000年前の生物絶滅事件が生じたことが明らかになった。中国新聞網が伝えた。
これに関連する研究成果はこのほど、地球科学分野の世界的に有名な学術誌「Global and Planetary Change」に掲載された。デボン紀後期のフラニアン-ファメニアン境界(約3億7200年前)のF-F生物絶滅事件は、地球でこれまで生じた5大大量絶滅事件の一つだ。この事件により約80%の海洋無脊椎動物が絶滅した。
研究チームが、華南桂林地域の2つの典型的なデボン紀後期海洋炭酸塩断面の体系的なLi-C-Sr同位体の研究を行い、上述した発見が得られた。サンプルの分析結果は、炭酸塩C同位体はF-F境界付近で顕著な正のエクスカーションを示した。同研究は総合的な対比をした後、大陸風化型の変化は世界の急激な寒冷化によって生じたものだと提起した。
地表Li循環への影響のほか、世界的な寒冷化も海洋環境に重要影響を与えた。これは大量の有機性炭素の埋蔵を引き起こし、世界的に広く分布するKellwasser頁岩を形成した。また、世界の急速な寒冷化は生物圏に致命的な影響を及ぼした。気温変化への適応力が低い種は大量絶滅を迎えた。一方で、この選択的な種の絶滅は、F-F生物絶滅の主な特徴でもある。
全体的に言えば、同研究は、地球の軌道の変化による世界の急激な寒冷化が、デボン紀後期のF-F生物絶滅事件の主因であったことを物語っている。(提供/人民網日本語版・編集/YF)
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2023/11/1
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