アリババと小米、ノキアのリストラ人材を雇い入れ―中国

Record China    2014年8月9日(土) 20時5分

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6日、フィンランドの電気通信機器大手・ノキアの北京研究開発センターで「非情な」リストラに見舞われようとしている大勢の従業員は、これからどこへ行くのだろうか。写真は小米のスマートフォン。

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2014年8月6日、フィンランドの電気通信機器大手・ノキアの北京研究開発センターで「非情な」リストラに見舞われようとしている大勢の従業員は、これからどこへ行くのだろうか。阿里巴巴と小米はこのほど、ノキアの技術者を雇い入れる意志があることを明らかにした。だが小米の関係者の中国版ツイッター・微博(ウェイボー)によると、ノキア関係者の一部は小米に求職しても、冷たくあしらわれる可能性があるという。新京報が伝えた。

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小米の関係者は4日、微博の中で次のように述べた。「ノキアの友人たちがたくさん、小米に仕事を探しに来た。そこで聞いてみた。ノキアが坂道を下るようになったのはここ数日の出来事ではない。どうしてリストラされるまで放っておいて、今頃になって次の仕事を探しに来たのかと。彼らの答えはみな同じだ。ノキアはよかった。外資系企業の待遇で、給与は高く、休暇は多く、仕事は少なく、そんなにがんばらなくてよかった。それで今までやめるにやめられなかったのだ、という。こういった人たちには次のように言うしかない。ごめんなさい、小米にはそんなに条件のいい仕事はありません」。

この微博は2万回以上転送され、小米関係者の態度はネットユーザーたちに「優越感に浸っている」との反発を呼んだ。小米が「トラブルに乗じた人材集め」という見方をする人もいる。

小米関連部門の責任者は5日、この関係者は百度貼吧の運営担当者で、微博での書き込みは個人の見解であって小米の考えを代弁しているわけではないとコメントした。一方、この関係者は、「ノキアの歴史は長く、実力は高く、ボトルネックにぶつかったのはさまざまな要因がそうさせたのであり、ノキアの従業員たちがだめだったからではない。ノキアの従業員たちが小米で働くことを歓迎する。小米のドアはこれまで通り開いている」と述べた。

最近、小米に求職するノキア従業員が増加中だが、統計データはまだない。小米はこれまで長らく従来型携帯電話メーカーから人材を集め、研究開発の技術者、測定テストの技術者、ビジネス担当者などあらゆる人材を採用してきた。

阿里巴巴(アリババ)も微博の「集団招聘」のアカウントで、ノキア従業員を温かく迎え入れる姿勢をうち出している。

このアカウントでは、ノキアの技術者向け人材募集ルートを特別に開設し、特にYunOSのために幅広く人材を集めようとしている。募集するのは携帯電話技術のエンジニア、サーチ技術の開発者、セキュリティの技術者、視覚デザインの専門家などだ。現在、募集人数は設定されていない。

阿里巴巴は7日、ノキアを近く退職する技術者向けに、オフラインの就職説明会を開いた。今回は特に技術者、視覚デザインや運営などの部門の人材を募集する予定で、業務は開発、アーキテクチャー、テスト、視覚デザイン、セキュリティ、インタラクションなど多分野に及ぶ。勤務地は杭州市と北京市の2カ所だ。

▼背景、ノキアは北京の従業員90%をリストラ

ノキア中国の従業員リストラは、マイクロソフトのグローバルリストラ計画の一部だ。今年7月中旬、マイクロソフトは同社始まって以来最大規模のリストラ計画を発表し、新年度に1万8000人をリストラし、このうち約1万2500人は買収したノキアの設備・サービス部門の従業員になることを明らかにした。

ノキアの従業員の話によると、ノキアは北京に投資有限公司とハードウエア・携帯電話端末工場の2つを有している。前者の従業員は約2000人、後者は約3000人。リストラが敢行されると最終的に300人ほどの従業員しか残らず、マイクソフトはノキア北京の従業員の90%以上をカットするたことになる。(提供/人民網日本語版・翻訳/KS・編集/武藤)

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