浙江省の下姜村が「ベスト・ツーリズム・ビレッジ」に選定されるまでの道のり―中国

人民網日本語版    2023年11月4日(土) 14時0分

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国連世界観光機関はこのほど、「ベスト・ツーリズム・ビレッジ」を発表し、中国からは浙江省淳安県下姜村など4村が選定された。

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国連世界観光機関(UNWTO)はこのほど、「ベスト・ツーリズム・ビレッジ」を発表し、中国からは浙江省淳安県下姜村など4村が選定された。これで「ベスト・ツーリズム・ビレッジ」に選定された浙江省の村は下姜村を含めて2村となった。人民網が伝えた。

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かつては山奥にあるためアクセスが非常に悪く、1人当たりの耕地面積も極めて少なかった下姜村が「ベスト・ツーリズム・ビレッジ」に選定されるまでの道のりは容易ではなかった。

下姜村は2011年に「美しい農村」プロジェクトを始動し、家屋の外観をリニューアル。白い壁に灰色の瓦という組み合わせで統一された民家は水墨画のような景色を織りなしている。


また、土地転用(農地使用権の転用)を大規模に行い、近代的な農業パークや産業パークを建設し、村民が土地1ムー(約6. 7アール)当たり少なくとも1200元(約2万4000円)のレンタル料や利益配分を受け取ることができなるようになり、穀物を栽培していた頃に比べ、収入がかなり増えた。さらに、雇用も創出されたため、村民は給料を得ることもできるようになった。

さらに下姜村は「1000村モデル、1万村再開発」「美しい農村」「プチリニューアル、的を絞ったアップデート」といったプロジェクトを活用して、生態系回復を展開し、メタンガスプールの建設から天然ガスパイプラインの建設まで、生態エネルギーを起点として、農村の水系、むき出しの傾斜面、非特定汚染源などの統一した改善を推進してきた。

生態環境の改善により、発展の余地が生まれ、下姜村はアグリツーリズム発展に大々的に力を入れるようになった。そして、文化・観光融合を発展戦略とし、職人工房を開設し、餅の加工品「麻糍」や竹細工、木の根に彫刻する「根雕」といった伝統手工芸文化の伝承に取り組んだほか、農業・文化・観光を融合させた業態の導入、育成にも取り組み、「原山」「原水」「原村落」をベースに、さまざまな産業が融合しながら発展し、相乗効果が生まれるようにしてきた。

下姜村には現在、20種類以上の文化・観光業態がある。2022年に下姜村を訪れた観光客は延べ40万9500人で、うち宿泊客は延べ5万4800人、観光収入は6565万元(約13億1300万円)に達した。また、同村で各種トレーニングが884回行われ、受講者は延べ4万4000人に達した。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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