中国工業情報化部はこのほど、「人型ロボットのイノベーションと発展に関する意見」を発表しました。同「意見」は、2025年までに中国での人型ロボットのイノベーションの体制を整備し、完成品を国際的に最も進んだ水準に到達させるほか、大量生産を実現させて特殊分野、製造業、国民生活関連のサービスに応用するなどを目標としました。

「意見」はさらに、2027年までに人型ロボット技術のイノベーション能力をさらに鮮明に向上させ、安全で信頼できる産業チェーンとサプライチェーン、国際競争力を持つ産業を構築することなどを明確にしました。量産化を実現し、経済成長をけん引できる分野にすることが目標です。

「意見」はコア技術の飛躍、重要製品の創出、応用場面の拡大、産業環境の構築、支援能力強化の5つの取り組みを明記しました。また、業界をけん引する企業が産学共同による研究と実用化のイノベーションのための連合体を組織することを支援します。そして人型ロボットとメタバース、ブレイン・マシン・インタフェース（人などの脳とコンピューターとの直接接続）の融合を加速させ、学際的で各分野の境界を越えたイノベーション方式を模索します。また、人型ロボットの医療、家事サービスなど国民生活に関わる分野での応用を広げ、人と機械の相互関係の信頼性と安全性を高めます。（提供/CRI）