中国国家林業・草原局傘下のトキ保護国家イノベーション連盟の統計によると、世界のトキの個体数は現在、1万1000羽に達し、絶滅危険ランクが「近絶滅種」から「絶滅危惧種」に引き下げられました。生息地は最初に発見された陝西省洋県姚家溝から徐々に東アジアの歴史的分布地へ回復し、個体数と生息地面積が共に増加する良好な状況にあり、世界から注目される「生態の奇跡」が生み出されました。

トキはかつて、中国、日本、朝鮮半島、ロシア極東地域に広く分布していましたが、環境の変化や人間の干渉により、20世紀にはほぼ絶滅の状態に陥りました。しかし長年にわたる保護により、トキの個体数は発見時の7羽から世界で1万羽の大台を突破し、野生個体群の生息地面積は発見時の5平方キロメートル未満から1万6000平方キロメートルに拡大しました。（提供/CRI）