なぜ中国の若者は結婚したがらなくなったのか―仏メディア

Record China    2023年11月12日(日) 22時0分

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中国メディアの環球時報は9日、「なぜ中国の若者は結婚したがらなくなったのか」とする仏メディア、Major Prépaの記事を取り上げた。資料写真。

中国メディアの環球時報は9日、「なぜ中国の若者は結婚したがらなくなったのか」とする仏メディア、Major Prépaの記事を取り上げた。

記事はまず、14億の人口を擁する中国の2021年の婚姻件数は760万組だったことに触れ、「婚姻件数が何年も連続して減少しているだけでなく、新郎新婦の年齢も当局にとって懸念事項となっている。実際、21年に結婚した人のほぼ半数が30歳以上だった」と伝えた。

記事は、なぜ中国の若者は結婚したがらなくなったのかについて、「経済の低迷、一時解雇の増加、失業率の上昇など、将来に対する不確実性により、多くの中国人は家庭を持つことを遅らせている」とした。

また「考え方の変化」も挙げ、「女性であろうと男性であろうと、さまざまな理由から、多くの人にとって結婚はもはや優先事項ではない」と指摘。女性については「大学に通い、卒業し、働き、経済的に自立していることが、結婚を遅らせている。しかし何よりも重要なのは、特に結婚生活における男女間の不平等を認識していることだ。実際、既婚女性は毎日平均して配偶者に比べて3倍の時間を家事に費やしている」とした。

一方、男性については「経済状況が結婚への熱意を鈍らせている」とし、「中国では伝統的に両親が娘の結婚に同意するには、男性が四つの物を所有していなければならない。1970年代は自転車、ミシン、時計、ラジオ。80年代はカラーテレビ、冷蔵庫、洗濯機、レコーダー。2000年代以降は家、車、お金、宝石。しかしこの四つを所有することは多くの男性にとって難しい」とした。

記事は「親も子どもにプレッシャーをかける方法を知っている。独身生活に終止符を打たせるため、恋愛生活に干渉することさえする。公園で毎週末に開催されるお見合いコーナーには多くの親が集まる」とも伝えた。

また、中国の出生率低下について「出生率を上げるには結婚の数を増やす必要がある。しかし、若者の晩婚化が進むということは、世帯が産む子どもの数が少なくなることを意味する」とも指摘。「従って、結婚問題は、人口問題の解決策であると考えている中国当局にとって非常に重要だ」と伝えた。(翻訳・編集/柳川)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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