中国の大学生、身体能力と健康状態が年々低下、体に小さな問題抱える「クリスピー現象」も

Record China    2023年11月12日(日) 20時0分

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中国の大学生の身体能力と健康状態は年々低下。「脆皮(クリスピー現象)」も目立ち、現代の大学生が若いにもかかわらず、体に小さな問題を多く抱えているという。写真は中国の大学生。

中国の大学生の身体能力と健康状態は年々低下していることが分かった、と中国メディアが報じた。この中で注目したのは「脆皮(クリスピー現象)」。現代の大学生が若いにもかかわらず、体に小さな問題を多く抱えているという。

中国通信社(CNS)によると、このほど、南京航空航天大学の講師、朱暁敏氏が学術誌「スポーツ用品とテクノロジー」に、1800人の大学生を調査対象とした「大学生の身体能力の現状分析と研究」という論文を発表した。

調査データによると、大学生の体形は性別による特徴がある。男子は過体重や肥満の割合が高く、女子は体重が軽い割合が大きい。栄養不良の状況は男女間で顕著な差はない。女子の肺活量は男子より優れているが、全体的なレベルは一般的だという。  

基本データの分析からは大学生の身体能力と健康状態は年々低下していることが判明。100メートル競走の速度テストでは、優秀な学生の割合は10%未満で、これは国が青少年の健康水準に期待している水準と大きな差がある。

力量テストの優秀率はさらに低く、これはテスト項目と一定の関係がある。一部の学生は絶対力量が良好だが、懸垂運動テストでは相対力量が弱い。ただ、これは学生の鍛錬不足によって自身の力をうまく発揮できないことを反映しているにすぎない可能性もある。

朱講師の論文は現在の大学生は運動時間が不足し、生活習慣が不健康で、既定の体育館での運動時間に集中力が欠けていると指摘。「中国の大学生の身体能力の向上は急務であり、大学生の健康意識の醸成、アウトドア活動の充実、バランスの取れた食事と適切な栄養摂取の推奨、特に生活リズムの適切な調整に重点を置く必要がある」と提言した。

南京医科大学第二附属病院健康管理センターの主任医師、戴瑛氏は「くしゃみをしただけで骨折してしまう」などの個々のケースは比較的極端といえるが、若者の骨質問題が顕著であることを反映している」と語った。一般的にはカルシウムの流出は年齢とともに加速するが、近年では生活習慣の変化に伴い、若者のカルシウム不足の問題が明らかに深刻化している。

戴医師は普段の神経内科診察からも、若年層の心理的健康状態も無視できないレベルになっていることを理解している。進学圧力、就職問題、人間関係の問題などから、多くの学生が不眠やうつ状態に陥っている。

そのため、戴医師は学校に学生の身心健康への注目の強化、健康教育の展開、アウトドア活動の参加奨励、バランスの取れた食事と適切な栄養摂取の推奨、特に生活リズムの適切な調整、身体検査や心理検査の頻度を増やすことを呼び掛けている。(編集/日向)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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