陝西省の農村で、当局が「元耕地」の木を勝手に伐採して物議醸す―中国

Record China    2023年11月14日(火) 5時0分

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10日、九派新聞は、陝西省の農村で現地当局が木の強制伐採を行ったことがネット上で物議を醸したことを報じた。

2023年11月10日、中国メディアの九派新聞は、陝西省の農村で現地当局が木の強制伐採を行ったことがネット上で物議を醸したことを報じた。

記事は、中国のネット上で8日、同省商洛市丹鳳県蔡川鎮にて現地当局が樹齢10年のエンジュ3万本余り、樹齢30年のクルミ30本あまりを強制的に伐採して木を持ち去った上、住民に対して何ら伐採に伴う損失を補償する提案を行わなかったとの情報が拡散したことを紹介した。

そして、同鎮政府が「国の政策上の要求により、すべての耕地上に生えている樹木は伐採して田畑に変えることになっている。現時点で中央政府から伐採に伴う補償に関する通知文書は出されていない」と回答したことを伝えている。

この件について、中国のネットユーザーは「なんでも一律に木を伐採するというのはちょっと乱暴だ。個人の植えた木を勝手に切ってなんの補償も説明もないなんて」「数日前には自分の家で植えた果樹を切った住民が処罰を受けたってニュースがあったのに」「農民が木を切るには許可証がいるのに、政府は勝手に切れるなんて。ものすごい効率の高さだな」「前は耕地を林に戻せって叫び、今は逆のことをやっている。それでいて良質な畑にデベロッパーがマンションを建てるんだからめちゃくちゃ」「田畑を増やしても栽培する人がいないっていうのに」「元々耕地だったのかそうでないのかをしっかり調べるべき。もともと耕地じゃなかったのなら、補償すべき」「地方政府は単に上からの指示に従うだけで全然融通が利かない」「木を切っておいて何も植えずに土地が荒れるというのが最悪のシナリオ」といった感想が見られた。

一方で「もともと田畑だった場所に木を植えていたこと自体間違っている」「木は田畑に植えるものではなく、山に植えるもの」など、現地当局の措置を支持する声もあった。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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