人民網日本語版 2023年11月13日(月) 18時30分
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江蘇省無錫市は現在、車両と電力網の双方向給電を模索中だ。
中国の今年1−9月のエネルギー貯蔵用電池出荷量は157.2GWhで、世界の出荷量の90%以上を占めた。新エネルギーを中心とする新型電力システムの構築で、新エネルギーの使用効率向上におけるエネルギー貯蔵技術がますます重要な役割を果たすようになっている。新エネルギー車は交通機関であり、エネルギー貯蔵の役割も持ち合わせ、将来的に都市エネルギー貯蔵ステーションの一部になる見込みだ。江蘇省無錫市は現在、車両と電力網の双方向給電を模索中だ。
中国最大規模のV2G(Vehicle-to-Grid)実証センターでは、ある新エネルギー車オーナーが新エネルギー車の逆充電を体験していた。このオーナーは新エネルギー車を充電・放電ポールとつなげてから、スマホのミニプログラムの「放電」ボタンをタップすると、設備が自動的に自動車の放電能力を調べ、30秒内で電力網に逆充電を行った。充電終了後に得られるポイントは、次の充電料金に充てられる。
国網無錫電力供給公司V2G実証センターの責任者・謝照軍(シエ・ジャオジュン)氏は、「当センターは試験運用段階で中国最大規模のV2G逆充電試験を実施した。50台の新エネルギー車が同時に電力網に逆充電した。送電出力は2000kW近くに上り、133世帯の1日の正常な電力消費を賄える」と述べた。
中国の新エネルギー車、特に電気自動車(EV)が近年急増しており、現在すでに1000万台を超えている。また、国家エネルギー局が8月に発表したデータによると、中国の充電設備の総数は700万近くに上り、世界一となっている。
無錫地区を例にすると、新エネルギー車保有台数は近年爆発的に増加しており、現在は計19万3000台に上っている。V2Gの秩序正しい推進に伴い、無錫市内の新エネルギー車の調節可能な資源は35万kWに達すると試算されている。これは2万世帯余りの1日の電力消費を賄える。
新エネルギー充電スタンドは将来的に小型エネルギー貯蔵ステーションになる見込みで、電力網の負荷カーブの最適化とピークカット・ピークシフトの実現をサポートし、「交通網」と「エネルギー網」の高度な融合を形成することになる。(提供/人民網日本語版・編集/YF)
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