人民網日本語版 2023年11月14日(火) 18時30分
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今年10月末時点の広義マネーサプライ残高は前年同期比10.3%増の288兆2300億元となり、成長率は前月から横ばい、前年同期比1.5ポイント低下した。資料写真。
中国人民銀行(中央銀行)が13日に発表したデータによると、今年10月末時点の広義マネーサプライ(M2)残高は前年同期比10.3%増の288兆2300億元となり、成長率は前月から横ばい、前年同期比1.5ポイント低下した。狭義マネーサプライ(M1)残高は同1.9%増、流通現金(M0)は同10.2%増となった。10月に回収した現金は688億元だった。
10月は人民元建て貸出が前年同期より1058億元多い7384億元増となった。部門別に見ると、住宅ローンが346億元減、企業・事業機関への貸出が5163億元増、非銀行金融機関への貸出が2088億元増となった。
光大銀行金融市場部の周茂華(ジョウ・マオホア)アナリストは、「10月のM2は前年同期に比べて安定を保っていた。予想をやや下回ったのは、主に比較の対象となる前年の基数が高かったこと、この月は納税が集中する月であることなどの影響によるものだ。同時に金融市場のムードが徐々に回復して、個人の貯蓄が一定の割合で資産運用商品に向かったなどの要因を考慮する必要があるが、M2の動向は全体として名目国内総生産(GDP)の成長率と釣り合い、目下の金融環境は適度な緩和の状態をキープしている」と述べた。
また周アナリストは、「新規の個人向け中・長期貸出が2カ月連続増となったことは、不動産市場の販売サイドが安定回復し、個人の不動産市場に対する期待が徐々に改善していることをある程度反映している。予想では、中国経済が回復傾向を維持するのに伴い、不動産市場安定政策の効果が一層顕在化するとみられ、不動産の回復傾向は楽観的だ」と述べた。
中国銀行研究院の梁斯(リアン・スー)研究員は、「マクロ政策が経済の内在的原動力の回復を支援・強化する流れの中で、経済は引き続き常態へと回帰し続け、企業は経済回復の見通しに楽観的な見方を持ち続けるだろう」との見方を示した。(提供/人民網日本語版・編集/KS)
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2023/11/14
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