中国で中医薬入りの茶系飲料が若い世代にも好評、「医食同源」の養生ブームに

Record China    2023年11月19日(日) 12時0分

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中国では特有の文化と茶系飲料の融合を利用した「医食同源」が養生ブームになっている。中医薬茶入りの飲料はZ世代の若者にも好評を博している。

中国では特有の文化と茶系飲料の融合を利用した「医食同源」が養生ブームになっている。中国メディアは一連の中医薬入りの茶系飲料「中薬茶」ブランドが多くのミルクティーの店舗から「突破口」を開き、Z世代の若者にも好評を博していると報じた。

中国通信社(CNS)が紹介した「Z世代栄養消費トレンドレポート」によると、中国の18歳から35歳までの若い消費者層は健康・養生消費者層の83.7%を占めており、医食同源+サプリメント類が新世代消費者のチョイスとなっている。

若者に人気の茶系飲料には一体どのような魅力があるのか、湖南省の4店舗を訪れたところ、中薬茶は主にラカンカやウラルカンゾウなどの甘味のある薬材を使い、ミルクティーにもともと含まれている調味料の砂糖を代替していることが明らかになった。

これにより、薬材の苦みや辛み、酸っぱさ、渋みを中和し、飲み物の風味を保ちつつ、「温補(温め補う療法で温薬を用い寒冷の症状に対処する)」の効果を補い、若者が求める手間を省いた養生志向に対応している。

以前はビールにクコの実を加えていたが、最近ではコーラにヒカゲツルニンジンを浸すことがある。中高年層と比較すると、若い世代は養生行動の「仏系」と「パンク」のテイストの混ざり合いが顕著で、「医食同源」の理念の脱構築と再構築が次々に進んでいる。

電子商取引(EC)プラットフォームで「中薬茶」をキーワードとして検索すると、コウジン阿膠(あきょう)女神茶やビワ橘紅(ミカンの干し皮)潤肺茶など誰でも作れる中薬茶についての結果が多く、その中には取引量が1万件を超える「超人気商品」もあった。

9人の若い「養生志向者」へのインタビューを通じて、「新鮮さ」と「健康志向」が若い世代が中薬茶を飲み始める重要な理由であることも分かった。彼らは、この新タイプの茶系飲料の登場による若い世代の間での中医薬文化の普及を期待していた。

「95後(1995年~99年生まれ)」の康倩さんは「ミルクティーと異なり、中薬茶の原材料は明確に表示されており、一部の店員は消費者の健康状態を尋ね、個々の虚(不足)・実(過分)・寒(寒気)・熱(発熱)に基づいてお勧めもしている」と語った。

しかし、養生の追求には、中薬茶のみに頼りきることはできない。CNSは湖南九芝堂坡子街支店店長で現役医師の李美林さんの話として「中薬茶は良いものだが、すべての人に適しているわけではなく、決して万能薬でもない。体の健康を追求するには、良好な生活習慣を身につけることに立ち返るべきだ」とも伝えた。(編集/日向)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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