映画の年間興行収入が1兆円の大台超え、トップ10は全て国産映画―中国

人民網日本語版    2023年11月17日(金) 20時30分

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中国の今年の映画の興行収入が500億元に達した。写真は「満江紅」。

中国国家電影(映画)事業発展特別資金管理委員会弁公室の初期段階の統計によると、2023年の317日目に当たる11月13日の時点で、中国の今年の映画の興行収入が500億元(約1兆円)に達した。500億元突破は2020年以来3年ぶりで、中国の映画業界の回復、安定の中で成長、長期にわたって良い方向へ向かい続けるという基本的な流れに変化はないことを示している。

興行収入500億元のうち、中国国産映画が417億元(約8340億円)で全体の83.4%を占めた。外国映画は83億元(約1660億円)で全体の16.6%だった。興行収入が1億元(約20億円)を超えた中国映画と外国映画の数は55作品(今年公開された新作)で、うち11作品が10億元(約200億円)を超えた。

興行収入トップ10は「満江紅(Full River Red)」「流浪地球(流転の地球)2」「孤注一擲(No More Bets)」「消失的她(Lost in the stars)」「封神第一部:朝歌風雲(Creation of The God:Kingdom of Storms)」「八角籠中(Never Say Never Octagonal)」「長安三万里(Chang An)」「熊出没・伴我『熊芯』(Boonie Bears:Guardian Code)」「堅如磐石(Under the Light)」「人生路不熟(God speed)」だった。10作品の興行収入はいずれも10億元以上となっている。

映画市場の専門家・劉建新(リウ・ジエンシン)氏は早くから、「将来、中国の映画市場を下支えするのは中国映画となるだろう」と予測していた。その予測が今年、現実となり、劉氏は「中国映画は題材やストーリー、表現方法といった面で、中国人の心をつかみやすい。映画のストーリーや登場人物も、それを見る中国人の生活に近く、共感を呼びやすい。一方、ハリウッドの商業映画は近年、ワンパターンとなっており、人気に陰りが出ている」と指摘している。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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