人民網日本語版 2023年11月23日(木) 18時0分
拡大
オレンジ色の清掃員の作業服を着てほうきを手に外国人に道案内をする女性が中国のSNSで大きな話題となっている。
(1 / 5 枚)
「Hello everyone,my name is Zhang Jianna.I’m a city cleaner from Chaoyang sanitation.」こんな風にスラスラと英語を話すのは、北京で清掃員をしている張建娜(ジャン・ジエンナー)さん(49)。最近、オレンジ色の清掃員の作業服を着て、ほうきを手に外国人に道案内をする張さんが、中国のSNSで大きな話題となっている。素朴な見かけと自信に満ちた国際的なイメージが、ネットユーザーに強い印象を与えているようだ。
【その他の写真】
張さんが英語を話すことができるようになったのは、10年前の出来事がきっかけという。河北省の農村で生まれた張さんは高校卒業後、1人で北京にやって来て、レストランや商業施設などで働いた。40歳になった2012年からは、北京市朝陽区三里屯の大使館エリアの清掃員として働くようになった。
清掃員になったばかりの頃のある早朝、張さんはある外国人から肩をたたかれて話しかけられたものの、頭が真っ白になり、その場に立ち尽くしてしまった。困惑した張さんを見て、その外国人は前方を見るようジェスチャーで伝えた後、サムズアップし、何度も「good、good」と言った。それを見て張さんは、「街がきれいに掃除されているので、褒めてくれているのだと分かった」のだという。
張さんにとって、この出来事はとても強く印象に残った。そして、コミュニケーションをきちんと取って交流できるかは、「街の顔」となる道路をきれいに掃除するのと同じように大切だと感じて、「英語をマスターしよう」と心の中で決意したのだという。
こうして、張さんのストイックな英語の勉強が始まった。張さんは英語の先生に習うのではなく、まず、子供と一緒に勉強することから始めた。清掃の仕事はハードで、真面目にコツコツと仕事をする張さんは、1日働くと歩数は約3万歩にも達した。決まった時間に勉強することができないため、合間の時間を使って、他の人が休んでいる間に単語を覚え、会話の練習をし、帰宅後はその日のポイントをノートに書き、何度も復習。そんな努力をコツコツと10年も重ねるうちに、英語のノートは十数冊にもなったという。
「英語の勉強で一番大事なのは継続」と話す張さんは、すでに3000単語を覚え、外国人とスムーズにコミュニケーションが取れるようになっている。英語が話せるようになって一番良かったことは「自信がついたこと」。「大学に行っていないので、学歴が低く、見下げられるのではないかと思うこともある。でも、英語で道案内などをするたびに、『私ってすごい』と感じることができる」という。そして、自分の仕事について「疲れるけど、素敵な仕事」と話した。(提供/人民網日本語版・編集/KN)
この記事のコメントを見る
Record China
2023/11/22
Record Korea
2023/11/21
anomado
ピックアップ
we`re
RecordChina
お問い合わせ
Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら
業務提携
Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら
この記事のコメントを見る