Record China 2023年11月25日(土) 6時0分
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来年1月の台湾総統選で、与党・民進党の副総統候補に女性初の駐米代表を務めた蕭美琴氏が選ばれた。蕭氏は中国の「戦狼外交」に対抗して「戦猫外交」を掲げた。写真は蕭美琴氏。
来年1月13日投開票の台湾総統選で、与党・民進党の総統候補、頼清徳副総統(64)は21日、女性初の駐米代表(大使に相当)を務めた副総統候補の蕭美琴氏(52)と共に中央選挙委員会を訪れ、立候補を届け出た。蕭氏は中国の「戦狼外交」に対抗して「戦猫外交」を掲げ、米国内で支持を巧みに取り付けた。
台湾・中央通信社などによると、蕭氏は1971年8月、日本の神戸市で台湾人の父親と米国人の母親との間に生まれた。台湾南部・台南市で過ごした後、米コロンビア大で修士号を取得。立法委員(国会議員)を4期務め、蔡英文総統の側近としても知られる。
蔡総統に指名され、2020年7月、駐米代表に着任。翌21年1月のバイデン米大統領就任式には1979年の米台断交後、米側から正式な招待を受けて駐米代表として初めて出席した。昨年8月には中国共産党によって「頑迷な台湾独立分子」のリストに追加され、制裁を科されている。
大の猫好きとされ、駐米代表に就任の際「中国のように攻撃的な『戦狼外交』ではなく戦う猫のように柔軟に米中の圧力の中を生き抜く外交を目標としたい」と述べ、注目を集めた。
堪能な英語を駆使してワシントンで米国の民主、共和両党の有力者らと緊密な関係を構築。昨年夏のペロシ米下院議長(当時)訪台や、今年3月末から4月の蔡総統訪米を成功させるなど、近年の米台接近に大きな役割を果たした。頼氏が副総統候補に指名したのは対米関係重視の姿勢を内外にアピールする狙いがありそうだ。
立候補手続きを済ませた後に発表した談話で頼氏は「われわれの意志は固く、自信に満ちあふれている」と強調。台湾の安全とインド太平洋の平和には国際社会から注目が集まっているとして、「台湾の人々が台湾を民主主義の道で前に進ませるのか、中国に依存して一つの中国原則の道を歩み、中国に抱き込まれるのか、どのような選択をするのか全世界が見ている」と訴えた。
ロイター通信よると。中国国営テレビは20日夜、ウェブサイトに論評を掲載し「悪党が共謀している」と頼、蕭両氏を非難。「台湾独立は戦争を意味する。両氏は中台の緊張と対立を激化させる」と主張した。(編集/日向)
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